音楽から学ぶ、文章力の極め方|吹奏楽歴10年以上のライターが感じること
「音楽と文章には共通点がたくさんある」
ライター3年目の私は、いつもこのように感じます。
なぜ音楽なのかというと、私は学生時代に音楽に没頭していたためです。中学から大学までの10年間は吹奏楽部に所属しており、特に学生時代は全国大会に出場するほど吹奏楽に時間を費やしました。
そんな私が感じる「音楽」と「文章」の共通点と、その共通点から考える文章力の極め方についてお話したいと思います!
あくまでも私なりの解釈ですが、共感していただけたら嬉しいです。
音楽を分解すると…?
音楽の正体は1つの曲ですよね。そして、1つの曲は以下の3つに分解できます。
【音楽の構成要素】
①音質・音程(硬い・柔らかい、音が高い・低いなど)
②リズム感
③表現力(音量、フレーズ感など)
上記の構成要素が1つでも乱れていると、誰もが「素晴らしい!」と感じる曲に仕上がりません。
たとえば…
・リズム感や表現力が優れていても、音質・音程が悪いと聴いていて心地よくない
・音質・音程やリズム感が良くても、表現力が乏しいと聴いていて面白くない
・音質・音程が良くて表現力が優れていても、リズム感がないと安心して聴くことができない
音楽の構成要素を文章で考えると…?
それでは、文章で考えるとどうでしょうか?
文章の正体は段落、段落の正体は単文です。
段落や単文を音楽の構成要素に当てはめた場合、以下の3つに分解できます。
【文章の構成要素】
①文法
②リズム(句読点の位置、1文の長さ、体言止め)
③表現力(語彙力、どうやって・どの順番で伝えるか)
音楽と同じように、上記の1つでも欠けていると「読んでいて心地よい!素晴らしい!」と感じる文章に仕上がりません。
(好みの問題もあるので一概には言えませんが…それは音楽でも同じですよね)
・リズムが良くて表現力が豊かでも、文法にミスが多いと伝わりにくい
・文法が正しくてリズムが良くても、表現力がないと読んでいて面白くない
・文法が正しくて表現力が豊かでも、リズムが悪いと読んでいてストレスを感じる
つまり、総合的な力を身に付ける必要がある
そこで私が感じることは、それぞれの要素を分解した上で総合的な力を身に付ける必要があるということ。
「文章力」と大きく考えずに、文法・リズム・表現力のように分解して、それぞれの力を伸ばしていくと良いのではないでしょうか。
音楽から学ぶ、文章力の改善方法
参考として、私が考える改善方法の例をお伝えしておきます。
【音楽の場合】
①音質
・ロングトーンなどの基礎練習
・良い音が出るフォームを研究する
・目標とする奏者を決めて、その人の演奏を聴きまくる
②リズム感
・実際に手や足、口を動かして体でリズムを覚える
③表現力を豊かにする
・色々な奏法を身に付ける
・音量の幅を広げる
【文章の場合】
①文法
→文法を勉強する
→目標とする著者を探してその人の文章を読む、写経する
②リズム
→自分で書いた文章を音読してリズムを確認する
③表現力
→多ジャンルの本を読む
→他の言い回しに変えられないか、順番を置き換えられないかを考えながら書いてみる
伸ばしたい力に合った方法を模索する
楽器のスキルアップをする時、伸ばしたい力に合った練習メニューをこなします。文章力も同じで、伸ばしたい力に合った方法を取り入れることが大切ではないでしょうか。
たとえば、「写経する」「読書をする」といっても、何のためにそれをこなしているのかを意識しないと、あまり意味がないと思います。
自分に足りない力を洗い出して、そのスキルアップに適した方法を探せたら良いですね!(私も絶賛模索中です)