愛着スタイルに気付かされた話
私は、人と関わることが好きだ。人といる間は悩みを考えたりすることから離れられるというのもあるし、誰かの悩みを一緒に抱えたり、それを軽くしたりし合うことができるというのは、人であるからこそできる営みだと考えている。そういうのもあって、私は互いに良い影響を与え合える関係を作るべきだと考えてい。
だが、私は人が怖い。人に対する希望を抱くと同時に、人はどうしようもなく利己的で、いざというときは簡単に裏切ってくるものだと諦めもしている。人はだれしも、様々な矛盾を抱えているものだが、私にとっての矛盾は、人に期待をしながらも、人の善性を信じられないことにある。
そんな中、愛着スタイルなるものがあることを今更知った私は、その中に不安回避型と呼ばれるタイプがあることを知った。それは人との関係がなければ不安定になるのにもかかわらず、人と関わることにストレスがかかりやすいという、非常に難儀なタイプのことだそうだ。
これを見たとき、私はハッとさせられた。自分を無条件に愛してくれる人がいることを理解していながら、それをうまく返せない。しかし、自分は返してくれそうもない人にばかり頼ってしまう。いや、その人は何も返してくれないから頼ってしまうのだ。きちんと受け止めて返してくれる人の想いを、私はきちんと受け止めることができないからだ。
正直、このような自分の心にはうんざりしている。ときおり、ふと消えてしまいたくなる。世の中の多くの人は、一体どうしてこんな事を悩まず生きていけるのか。どのようにこの問題を乗り越えたのか。今の私にはハッキリいって、全く解決できそうもない。時間が認識を変えてくれるのか、何らかの行動によって変わるものなのか。果たして理解して本当に良くなるものなのか。
みんな、どうやって今を生きているのだろうか。