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感覚過敏で修学旅行が不安…当事者・家族の体験談と相談する方法

修学旅行といえば、多くの人にとって楽しみなイベントの1つ。

しかし以下のような理由で、修学旅行に対して不安を感じる、感覚過敏の方も少なくありません。

  • 同級生が盛り上がる声や人混みがつらい(聴覚過敏)

  • 修学旅行での食事が食べられない(味覚過敏)

この記事では、修学旅行に関する当事者・家族の体験談と、学校に相談するための方法について紹介します。

感覚過敏当事者の体験談

聴覚過敏

普段の学校生活は1日で終わるのでなんとか耐えられましたが、修学旅行は3泊もするため、不安が大きかったです。学校からは耳栓などの持ち込みを許可されましたが、普段の学校生活では使っていなかったので、周囲からどう思われるのか怖かったです。
(当事者)

味覚過敏

テーマパークの中で食べられるメニューがあるか分からなかったため、パックご飯の持ち込みを許可してもらいました。また、先生から「食べられるものを把握したい」と言われたため、事前にリストを提出しました。
(当事者)

自閉症のこだわりもあり、旅館の食事にはまったく手をつけられなかったので、カロリーメイトやinゼリーを持参し、部屋で食べていました。
(当事者)

食べられないメニューの場合、コンビニなどで追加購入し、別室で食べさせてもらえるよう学校にお願いしました。
(保護者)

先生に食べ物を持ち込んでいいと許可をもらいましたが、周りと違うことをするのが嫌なのか、子どもは持ち込みをためらっていました。まだ小学生なので、1日空腹で過ごすことの大変さを、あまり理解できていないのかもしれません。
(保護者)

LITALICO発達ナビにて、所長・加藤路瑛の体験談も公開されていますので、よければ、こちらもご覧ください。


学校に相談する方法

感覚過敏のある方にとって、修学旅行は負担の大きい学校行事の1つです。

無理に参加する必要はありませんが、「行きたい」という気持ちが少しでもあるなら、まずは学校に相談してみてください。

感覚過敏研究所で無料公開している「教育機関向け感覚過敏相談シート」に、修学旅行で不安なことを記入して提出することも1つの手です。

学校との相談に悩んだときは、感覚過敏の当事者や家族が集まるオンラインコミュニティ「かびんの森」をぜひご活用ください。可能な限り、力になりたいと思います。


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ライター:いうと

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