【ライブレポ】オタクが遠征をする意味
遠征先でドトールを見つけたときの安心感はすごい。
地下アイドルオタクのかべのおくです。
10月~11月は、去年に引き続き遠征続きの日々を送ることになっています。というのも、FES☆TIVEの全国ツアー「日本全国超祭行脚」が始まったためです。
今回のツアーは、新メンバーである辻こはるさんを加えたFES☆TIVE新体制お披露目が目的となっています。ちなみに、このツアーはWithLIVEのサポートを受けており、連動イベントも走っています。
このnoteはその初日である名古屋公演の前後に書いています。今回はその振り返りと、遠征中に考えたことを述べます。
遠征日程と、その振り返り
今回は新幹線を利用したので、7時半頃に新横浜から名古屋へ。
名古屋からの在来線が体感的にすごく長く感じましたが、なんとか10時前には愛工大に到着、受付開始と同時に入場できました。
①第62回愛知工業大学大学祭(10/09)
愛知工業大学のキャンパス内に作られた野外特設ステージでのパフォーマンス。ステージ企画は「LAUGH & MUSIC」と銘打たれ、FES☆TIVE以外にも有力アイドルやお笑い芸人が招集されたイベント。
写真では伝わりませんが、結構強めの雨が降っている中でのパフォーマンスでした。それでもステージ上には事前にテントが設営されており、音響機材も雨対策万全だったのは流石の一言。
会場の様子としては、ここが楽天モバイルが圏外になるくらいの愛知県の僻地であることを感じさせないほどのオタクの集まりようでした。「学生ばかりのとこに行ったら引かれるかな?」と不安がありましたが、そんな心配は杞憂でした。僕の学生時代にも大学祭にアイドルが来たことはあって、そのときはそこを主現場にしているオタクが騒ぎ散らかしているのを見てドン引きしたのを覚えています。しかし今では自分がドン引かれる側になってしまったと思うと、月日は人を変えてしまうものだなあとその怖さを実感しました。
②アナフェス名古屋&大阪〜秋の陣2〜(10/09)
移動がてら昼食を済ませ、今池駅近くの「THE BOTTOM LINE」へ。残念ながら現金の持ち合わせがなく、愛工大祭の屋台には1銭たりとも落とせませんでした。
2公演目はアナフェスが連休になると開催する、いつものアレ。
各グループの集客力の高さゆえに、シャニパレを終わった段階で声出し不可となったもののフロアの熱気は十分。フリークオタクの勢いにも助けられつつの楽しいライブになりました。
10月9日の2公演のセトリはこちら。
学祭・アナフェス向けの定番セトリ、バナナナナ不思議は新体制初披露でした。円周率が言えなくて悔しがるこはるちゃん、可愛すぎでは?
また、この日は駅前の「ウェルビー名駅」に宿泊。カプセルホテルとしては少し金額が高いものの、サウナーの間でも高い評価を得ているサウナ・水風呂・ととのいスペース・休憩室が完備されており、とても快適な一晩を過ごしました。
③FES☆TIVE全国ツアー 名古屋公演(10/10)
フリーク勢は大阪に向かってしまったので、この公演までは特に予定もなく、名古屋飯を食べたりカフェでnoteを書いたりしながら会場へ。NAGOYA ReNY Limitedは名古屋周辺だとかなり大きめ、新宿ReNYもそうですが天井付近の丸いフレームが特徴的なライブハウスです。
新体制のFES☆TIVE、MCが面白すぎでは?メンバーみんなでエモいエピソードを話してこはるちゃんを泣かせにかかって、こはるちゃんが「泣いてないもん!」っていうまでの流れは、もはや定番化してきて微笑ましく見れるようになりました。もちろんライブ自体の完成度もとても高く、見やすい会場でグループの魅力を存分に感じられました。
セトリはこちら。
中盤らへんの新旧混合セトリは、いかにもツアーという感じ。まだ新体制始まって1ヶ月とは思えないほど、グループとしてのレパートリーの広さを感じました。大事な新体制お披露目ツアー初日、色んな可能性を感じてこれからの日々が楽しくなるライブとなりました。
地下アイドルオタクの遠征は意味あるのか?
ここからは、今回の遠征とは関係ない話になってきます。この話題は実は1年くらい前の遠征時にも取り上げていて、そのときのnoteはこちらです。
いま改めて読み返すとまだ考えが足りてない気がするので、このことについてもうちょっと考えてみます。「遠征とはオタクがお金と時間を使うことで推しへの忠誠を示す方法」という考えは今でも変わっていませんが、そもそもこれをもっと掘り下げると「その人は何をすることに喜びを感じるのか?」という問いが表れると思います。
これを考えるに至ったのは、ここ1年で僕を取り巻く周囲の状況が変わったことが原因です。感染対策もだんだん緩和されてきてようやく人が集まれるようになったここ最近、にわかに周りの友人の婚約報告や挙式報告を聞くようになりました。僕は今年で27歳なので社会的には結婚適齢期であり、結婚している友人たちは真っ当というか至極当たり前とも言えるのでしょう。最近「異常独身男性」という言葉をよく目にしますが、これは僕が結婚を強く意識しているから、つまりカラーバス効果だと思っています。
少し前のこと、結婚した大学の先輩から「将来結婚できるわけでもないのに、アイドルにお金使ってなんの意味があるの?」と言われたことがありますが、僕はそのとき「結婚して、住居費とか養育費にお金を使うことの何が楽しいの?」と思っていました。ちなみにこの先輩はとても優秀な研究者であり、人間的にもたいへん尊敬しています。しかし多分、僕と先輩では「幸せを感じるポイント」が違っていたんだと思います。たぶんそれを知るヒントになるのが、このnoteでも取り上げたストレングス・ファインダーや欲求の4タイプなのでしょう。
僕はストレングス・ファインダーでは「慎重さ」「内省」、「収集心」などの上位資質を持っていましたし、欲求の4タイプは弱めの法則型で、かなりオタク向けの人間です。このため欲求の4タイプが「注目型」だったり、「コミュニケーション」「社交性」などの上位資質を持つ人とでは分かり会えないということになります。
ただし、この僕と先輩の食い違いにはもう一つ、「僕の知らない幸せの形を先輩は知っている」という可能性が残されています。つまり、「オタクという低俗な楽しみを卒業できた人は、彼女を作って結婚してより高級な幸せを手にできる」という考えといえるかもしれません。しかし世の中にはオタク同士のカップルは無数に存在しますし、結婚してからも配偶者と一緒にオタクを楽しんでいる人だっています。それに恋愛の楽しみを知ったうえでオタクに戻るという選択肢もあって、結局そこまでいけばあとはどっちが好きか?という話になるんだと思います。
話を戻しますが、僕は遠征をすると「自分にとってアイドルオタクの何が楽しいのか?なぜ楽しいのか?」が明らかになると思っています。遠征とは先述の通り、少なからぬ時間とお金を推しメンに費やすということになりますし、旅先で見るライブは地元で見るものとは違った感想を覚えることになるでしょう。あと当たり前ですが、わざわざ遠征してきてくれたオタクに対して、アイドルは優しくしてくれます。そうして喜ぶ推しメンの姿を見ることは、「自分はこれからもこの子を推していいのか?」を考える機会にもなると思います。
このように、自分のオタ活におけるツボを明らかにする機能を遠征は持っていると思います。地下アイドルオタクを自称する皆様におかれましては、自己投資の一環としての遠征を一度は検討されてはいかがでしょうか。
おわりに
まとめます。
遠征してでも会いたい推しメンがいるって、幸せなことだと思う。
以上です。