【遠征レポ】SAPPORO COLLECTION 2023 SPRING/SUMMER 参戦記【サツコレ】
このためにオタクしてた。
地下アイドルオタクのかべのおくです。
2023年5月7日に開催された、「SAPPORO COLLECTION 2023 SPRING/SUMMER」に参加してきました。
お目当ては、Zipperのミクチャオーディションイベントで1位を獲得し、出演を決めた青葉ひなりさんです。このオーディションについては、別のnoteにまとめてあります。
普段からFES☆TIVEと青葉さんを応援するオタクにとっては、まさにみんなの力で勝ち取った悲願のステージになりました。
ただ、「せっかくのGWだし、どうせなら北海道を楽しむか!」ということで2日前から前乗りをしてました。というわけで、サツコレ以外の内容にも少し触れます。
旅程
今回の北海道旅行(旅行って言っちゃったじゃん)、スケジュールは以下の通り。
1日目(5月5日) :移動・野球観戦
2日目(5月6日):札幌観光
3日目(5月7日):サツコレ参戦
4日目(5月8日):移動
1日目から軽く話します。
1日目(5月5日) :移動・野球観戦
12時頃成田発、14時頃新千歳着。一旦札幌のホテルにチェックインしてから、身軽な格好でエスコンフィールド北海道へ。
エスコンフィールドは、今年オープンしたばかりのファイターズホーム球場。北広島駅から坂を登ってゆくと、ボールパークの全貌が徐々に見えてくる場面は、映画のワンシーンのようでワクワクしました。
この日はこどもの日ということもあり、球場内はすごい人だかり。一部メディアでは「ガラガラ」との噂ですが、この日に限っては全くそんなことはありませんでした。フードメニューも充実していてとてもよかったです。
ちなみに試合自体もファイターズが逆転勝ちで最下位脱出。別に僕はファンではないのですが、それでも興奮するゲームでした。
ところが試合終了頃には雨が降り始め、シャトルバスを延々と待つことに。ここで傘を持参しなかったことをとても後悔しました。
2日目(5月6日):札幌観光
この日は、「BYBBiT単独公演」と「SAPPORO 3MAN LIVE!!!」を見に、すすきのにあるライブハウス、Space Art Studioへ。
いや、観光ってそれかい。
ライブとしては、とくに札幌が拠点の2グループ(BYBBiT、iluxion)がとても盛り上がってました。
フリーク北海道支部のBYBBiT、ライブを現地で見るのはこれが2回目となりました。ときおりネコプラやJYA☆PONなど聞き覚えのある楽曲も挟まりつつも、やはりオリジナル曲の盛り上がりが現地で見られたのはとても価値がありました。
iluxionは完全に初見。同じ事務所のタイトル未定と比べてしまうところがありましたが、「いや、むしろこっちのほうが好きなんだが?」と思うくらい、独自の世界観を感じられたいいライブでした。TIFとかで、ぜひ東京にも来て欲しい。
スプスラッシュは東京で見たことがあり、これが2回目。アップテンポの楽曲が魅力ですが、それ以上に遠征に来たオタクがすごくはっちゃけてて本当に楽しそう。いや、自分も遠征オタクなんですけどね?あと、MCで明日スプスラがサツコレのオープニングアクトを務めることをこの時に知りました。これを知れただけでも、このライブに来た価値があったかもしれない。
スプスラについては、GW限定の新規特典も充実していました。通っているオタクの話だと、どうも定期的に実施しているとのこと。
新規特典はなんと3回目まで使えて、
1回目:全員とのチェキ撮影無料
2回目:チェキ撮影1回無料
3回目:チェキ撮影2回無料
でした。ちなみに有効期限は2ヶ月先です。
いや、なにそれ。絶対赤字じゃん?と思われるかもしれませんが、この新規特典を大型連休で打つ価値は十分にあると考えられます。なぜなら地下アイドルの売り上げは、どれだけ継続的にチェキを撮りにくるオタクがいるか?によって決まるからです。
連休中に開催される大型フェスは、新規オタクの目にとまる可能性がある一方、普段のオタクは他の現場に分散してしまうこともあります。したがって特典会の動員がいつもより少なくなることが考えられるでしょう。そこで全員と1回ずつチェキがとれる初回特典があれば、気になった人が気軽に特典会まで足を運んでくれます。また、それで特典会が混みあっていれば「あのグループどうしたんだろう?人気あるのかな?」と更なる集客も見込めるでしょう。人は、既に人が集まっているところに集まるのです。
さらにもう1つ秀逸なのは、「3回目で2枚チェキ無料」の部分です。あえて2回目ではなく3回目に2枚の特典を付けることで、初回の無銭ガッツキに終わらず、その後も継続的に通うオタクを増やす効果が見込めるでしょう。
またこれはライブハウスのせいかもしれませんが、北海道のオタク現場はオタク全員が仲良く、一緒にライブを作りあげようという雰囲気が感じられました。大型フェスみたいによく知らないオタクと盛り上がるのも楽しいですが、こういう一体感のある少し小規模なライブもいいなあと思います。
何の気なしに訪れた北海道の地下アイドル現場でしたが、ただの札幌観光よりも個人的には収穫のある一日でした。やはり、遠征はアイドルとオタクの距離を縮めますね。
3日目(5月7日):サツコレ参戦
さて、遂にサツコレ当日を迎えました。開場時間より少し早く到着して、青葉推しの知り合いと合流。みんな揃って入場しました。
席は、Aブロックの中でも割と前のほうで、ランウェイからも見つけて貰えそうな席で安心しました。この日のために推しうちわも作ってきたので、準備は万端です。
周りはほとんど女の子で、普段とは全く客層が異なることに戸惑いつつも開演を待ちます。
ステージが始まると、各ブランドの春・夏ファッションを身にまとったモデルの方々が続々とランウェイを歩きます。正直、最近の有名人に疎いため、鈴木愛理ちゃんしか分かりませんでした。オーラが違います。
そしてついにZipperステージ。人気のあるインフルエンサーを起用しているらしく、1人目から黄色い歓声に包まれていました。
青葉さんはミクチャライバーの最終枠に登場。いつものライブや私服とは違った衣装を着た推しメンが、ランウェイを歩くのがみえました。
ランウェイ最前でポーズを取って、彼女が帰ってくる。
椅子から立ち上がる。
ちょうど彼女と目が合う。
手を振っているのが分かる。
あ、見つけてもらえた。
その瞬間、次に現れた「あのちゃん」に会場は今日一番の盛り上がりを見せ、僕はいたたまれなくなって椅子に座りました。
時間にして数十秒。いつものライブよりもずっと短い時間が、永遠のようにも感じられました。
全ての目的を果たしたオタク、もはやそのあとはその場にいる意味が感じられず、会場を後にしました。
オタク、サツコレを見てどう感じた?
以上がサツコレの全記憶になります。ここからは思ったことをつらつら話します。
①ランウェイは「憧れ」
現地に行ってみて分かったのは、ランウェイがいかに女の子の憧れたるかということです。
ミクチャイベントの時、青葉さんからも他のライバーからも「ランウェイは私の夢」と聞きながらも、なぜそんなに憧れるのかはいまいち腑に落ちませんでした。しかしあれだけの観客に囲まれ、声援を浴びている舞台を見ると、多分これは「男性なら一度は甲子園に憧れる」のと同じなのかもしれないと思いました。おそらく女性の遺伝子の中に刻み込まれた、血沸き心躍る舞台なんだと思います。
かたや、ランウェイにおける多くのモデルと観客の関係は一方通行です。つまり観客にとってモデルは「かけがえのない存在」であっても、モデル側からの観客は「応援してくれる大勢の人々」でしかありません。しかし、僕にとっての青葉さんは頻繁に会話を交わし、お互いによく見知った存在です。そんな関係の人がランウェイを歩いている。そんな「その子を推していないとできない経験」をさせてもらえたことは、青葉さんに対して感謝してもしきれません。
②推しの夢を叶えられるということ
また、推しの夢を共に叶えられた喜びも感じました。
「推しの夢はオタクの夢」という言葉は綺麗事で片付けられてしまいがちな気がしますが、そんなことはないと思います。オタクは推し期間が長くなるほど推しメンの価値観に共感し、共通の目標を追いかけるようになるからです。僕の場合も、最初は「ライブが楽しければ、個人仕事はどうでもいい」と考えていたので、青葉さん個人での課金レースやライブ出演には乗り気ではありませんでした。しかし、個人仕事は彼女のモチベーションに繋がっていて、「あ、この子本気なんだな」と感じてからは積極的に応援するようになりました。もちろん単純に個人仕事の方が推しメンを一人占めできるという不純な理由もあります。
しかし、「夢を叶えられるのはごく一部」ということを忘れてはいけません。高校球児が甲子園を目指しても、実際にそのグラウンドを踏めるのはほんの少数です。同様にランウェイに立ちたいと思っても立てない人が大勢います。だから、大きな目標を共に追いかけて達成できたというのは、オタクにとってすごく幸運なのです。これはオタクが強い・弱いという話ではなくただの運だと思います。だから本当に「感謝」で返すしかないのです。
もちろん、夢を叶えられなかったとしてもそれを目指した過程には必ず意味があるものですし、そこに投じられた時間やお金は決して無駄にはならないということを補足しておきます。
おわりに
まとめます。
北海道で一番お金を使ったのは、エスコンフィールドでした。
サツコレのコスパが良すぎる。以上です。