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【#28】中学生、写経する

僕が通っていた小学校は変わっていて、
宿題が1つも出ませんでした。

代わりに、「自習」という文化があり、
自主的に学ぶことが学力向上につながる
という考えで運用されていました。

僕は、
「宿題なくてラッキー🎵」
と思っていただけで、
小学校の時にはあまり勉強をしていませんでした。

算数は得意だったのですが、
国語や社会は致命的にできなくて、
よく白紙でテストを受けていました。

そんな僕ですが、中学校2年生になった時に、
勉強しよう!
と決断をしました。

その中学校は、
各小学校の上位が集まってくる、
地元では有名な中学校だったのですが、
皆テストは出来て当たり前、という環境でした。

なので、僕も勉強は出来るのが普通なんだと思うようになり、
勉強するのも普通だと考えるようになっていました。

僕が勉強しようと決断して、最初にやったことは、
本を1冊写経する
という勉強(?)でした。

なぜそうしようと思ったかと言うと、
写経であれば何も考えなくても時間が過ぎるし、
本を1冊写すのは楽しそうだと思ったからです。
(もうやらないですけどね笑)

数学が得意だったので、
数学の本を写経することに決めました。
そのタイトルは、「集合と論理」という本です。

ベン図や命題などを扱っていて、
正直、テストでは全く役に立ちませんでした。
ですが、写経することでどんどん知識が身についていって、
「勉強って面白い!」
と思うには十分な経験をすることができました。

今思い返すと、
写経というのは精読であり、
普段読み流してしまうような記述も拾うことができる読み方なので、
知識の吸収率は段違いでした。

当時は役に立ちませんでしたが、
プログラマーになってからは、
命題の知識がすごく役に立ちました。

中でも、ド・モルガンの法則という、
論理式の分配法則のようなものがあるのですが、
条件式の書き換えを一瞬で出来る知識なので、
重宝しています^^

1冊の本を書き換えた時、
そのノートを見返した時は、
なんとも言えないカタルシスが訪れました。
達成感をこんなに簡単に得られる行為は
他かにはないんじゃないでしょうか。

ちなみに、写経中は音楽を爆音で聴いていました。
姉のMD(懐かしい!)を流していたので、
何回もループしたのを覚えています。
浜崎あゆみとか、Charaとかですね笑

音楽を聴いていても、
写経の効果は落ちない、ということもわかりました。
なので、やる気がない日は、
音楽を爆音で聴きながら、写経をすると良いかもしれません◎

それ以来、本を1冊写経することはありませんでしたが、
最近も勉強していて、吸収率が悪いと感じる時があります。
そんな時は、切り札として残しておいた、写経を発動するかもしれません。

ちなみに今は、プログラミングの設計を勉強しています。
皆さんも、学習に悩んでいるなら、写経をしてみると爆速で成長できるかもしれませんよ?

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