アレクサンダーテクニーク
2024.8.16 僕を残して家族全員(!)ハワイ旅行に出かけたのだけれど、ちょうど時を同じくしてインフルエンザと謎の皮膚炎(かなりの激痛で動けないくらいの炎症)、それに左半身の痺れ、左の頭の中でシャカシャカ音が鳴る、などなど、とんでもなく体調を崩してしまった。
看病してくれる人もいないため、暗闇の中で皮膚の痛みと高熱と訳のわからない症状に苦しみながら、
あ、これ俺もうすぐ死ぬやつやん、、、汗
と非常に肝を冷やしたのです。
熱がひいてからも皮膚炎や痺れは引かず、大学病院と民間の病院をたらい回しにされて、いろんな検査も受けたのだけど原因はハッキリしない。
まさに人生どん底、もう先がないなぁ、ってくらいのヒドイ状態だったんだけど、自分がこれから先この家で生きていくためには絶対にやるべきだと思えるミッションがあり、体調ボロボロな中でほとんどろくに睡眠も取らずミッションを遂行していた。
※結果、このミッションは半分くらい成功し、家族が帰ってきてからの関係性がかなり改善された。これについては詳しい状況は凸凹論というやつを以前書いているので、お時間があれば読んでいただけたらと。この凸凹に自分なりに区切りがついて、光が少しだけ見えてきた、と現段階では感じている。またnoteにここら辺のことも書こうかなと思うけど、あまりにプライベートな話すぎるので気が引ける笑
で、9月に入って仕事にも復帰して、病院で時々検査を受けながら過ごしているのだけど、今のところホントに原因不明、ただし大きな病気とかの可能性もないみたいで、左の痺れも少しずつ減ってるし、皮膚炎も治ってきた。
去年の暮れにコロナになった時も同じだけど、一旦体調がとことん悪くなると反動ですごく好転作用があることが多い。(特に自分の場合は)
年末はコロナ回復後にナンバ歩きを考察しまくったのだけど、狂ったように歩き続けて一つ答えが見出せた。これもnoteに残している。
で、今回は書籍を読み漁ることが多く、特に集中して読んだのが以前も少し書いた「アレクサンダーテクニーク」の書籍だ。
これは舞台俳優だったアレクサンダーさんが舞台で声が出なくなる症状に悩み、自分で鏡を見ながら発声の時の姿勢を研究して、身体の良くない使い方、良い使い方を発見した理論だ。
もともとこのメソッドは、太極拳とかにもすごく通じるところがあり、身体操作面、心や思考の面などでも今までnoteに書いてきたことを別の文脈で語っているような感じだ。
アレクサンダーテクニークのほかにも、ボディマッピングとか、野口整体の本を読んでいろいろ実践していたら、なんだか少しずつ身体や心が回復、改善されていく気がした。
アレクサンダーテクニークが面白いのは、主に姿勢や身体の構造についての理論なんだけど
身体の良い状態を保てるかどうかは、心理的なアプローチ(物事に対する考え方)が大きく作用する、という点が特に惹かれる。
アレクサンダーテクニークで特に重視するのは頭と首と背骨の関係性なんだけど、この関係性が
結果重視(エンドゲイニング)の考え方をするとすぐに崩れると説いている。
結果重視というのは、例えば「この仕事を成功させてお金を儲けよう」とか、「あの娘とどうしても付き合いたい」とかいうわりかし大きな目標や結果もさることながら
日常的な「ドアノブを触る」「テーブルの上のフルーツをとる」だとか「歯を磨く」だとか、些細な行動でも
全てにおいて結果を求めようと欲すると必ず頭と首の位置が前のめりになったり姿勢が崩れて、人間本来の自然な体勢の力が発揮できなくなる
みたいな感じだ。
アレクサンダーテクニークで説かれる理想的な姿勢は
首を自由に、頭が前へ上へ、背中は長く広く
とかが一般的に言われるんだけど、
これを意識して姿勢を良くしようと意識しちゃうとエンドゲイニングになってしまうという矛盾に陥りやすい。
だから、〇〇しよう、と思うよりも、まずは余計なこと、不要なことを自分がしてしまっていることに気付き、それをやめることが大事だって説いてある。
歯磨きの時、ドアを開ける時、食事の時、座る時、とにかく日常のいろんな場面で、余計な所作、余分な動作、そして余計な緊張をしていませんか、と自分自身に問いかけをしていくみたいな感じだ。
これは過去に書いた「オレオレ理論」とか「チーズハチミツ理論」に出てくる内容と同じことだと個人的には感じている。
必要以上に(こうしよう)とか意識しちゃうと良くない、というやつ。
だから、いろいろやろうとせず(エンドゲイニング)、まずは自分の身体を注意深く観察したり、身体の骨格や筋肉の正しい構造をしっかり理解して自分が正しいと思い込んでいる姿勢の認識から見直していこう的な感じだと思う。
ここまで偉そうに語ってきたけど、ちゃんとアレクサンダーテクニークの教師から学んだわけでもなく、ほとんど独学なので、間違ってたらごめんなさい笑
アレクサンダーテクニークはヨーロッパでは音楽大学の必修らしく、音楽家や声楽家のためのメソッドと言われているが、それを超えて人間としての究極の答えを出してると思う。
ドラマーのみんなも一度調べてみたら参考になると思うし、ライブ観ていて凄くカッコいいドラマーはやっぱり首が自由で頭が前へ上へ伸びているように感じる。僕は頭がフラフラしちゃうのでまだまだ修行が足りてないんだろう笑
精進します笑
ボディマップとかも面白いので、また書こうかな。