アレクサンダーテクニーク③
アレクサンダーテクニークにおいて重要なのが、自身の身体を自分がどのように使っているか?を常に問いかけ、不必要な動きや萎縮、余計な緊張を見つめ直し解いていく過程だと思います。
実は、これに関しては「今この瞬間、身体が整った!」と感じたとしても、すぐにまた身体は変化していくので、常に姿勢を見つめながら意識を向けておかないと、整った状態を維持できない。
なので、ゴールがあるようで実はない。つかまえてもすぐに消えていく、雲を掴むような過程だと思う。
それでも、常に自分自身を見つめたり、感覚を育てて良い状態を続けていくことが大事なのだと感じます。しかし追いかけすぎて結果重視になるのも禁物です。
さらに
その時に肝心なのが
自分の身体の構造を正しく理解しているか?
という点。
背骨は背中にある、というのは私たちは普段でも感じることができるし、そういうふうに幼い頃から習ってきているが
では、背骨の1番上部はどこですか?
と尋ねられると、途端に他者多様の返答になると思います。
背骨の1番上部は、両耳を結ぶ線の中心あたりと言われている。
普通の感覚では、顔や頭(頭部)と首が繋がる辺りのように認識してしまっている人も多いかもしれない。いわゆる、首の上らへん。
ストレッチなどで、「背中を伸ばして〜」と言われても、背中がどこからどこまでなのか、を習っていないので、背中の一部分しか伸ばせないことになる。
このように、ぼくらは身体の骨格の構造や内臓の位置、さらに言えば呼吸や運動によって各部位がどのように動くのか、などを曖昧に認識してしまっていることが多いようです。
なぜか??
鏡に映る自分の身体の表面上を、そのまま認識しているから!
頭の形、首の形、胴体の形、腕や手の形、腰やお尻の形、下肢の形
鏡に映ったそれらを、そのまま「その部位」として認識する。実際の骨格や筋肉の構造はまるで違うのに。
手の指や足の骨がどのような構造なのか、股関節周りの骨や筋はどのような形をしているのか?
呼吸をしたら横隔膜や背骨や内臓はどのように動くのか?
吸った息はどこを通って肺に入るのか?
などなど、書籍で調べたら今まで認識していた構造とまるで違っていたりする。
で、その結果はどうなるのか?というと
その間違えた認識を基にして動いたり意識をしてしまう。
つまり、動きや意識が元から間違えている、という結果になってしまう。
正しい姿勢をとろう、と思ったら
正しい姿勢とは一体なんなのか???
を知らないといけないし
答えに行き着くためには
身体について多角的に捉え、多角的に学び、多角的にアプローチしていくことが
大事なんじゃないかな、と思います。
こうした身体の構造や仕組みをきちんと学びインプットしていくことをボディマッピングと言います。身体の地図を理解した上で、動き方を見つめ直しましょう、ということでしょう。
ここまでは、いわゆるカラダに関する理論や考察でした。
では、精神面はどうなるの??
次くらいから、僕なりの精神面についての考察などを書いていこうかと思います。