Udemyってなんぞ?【第5章動画教材の販売】
最近UdemyもTV-CMを頻繁に出していますので「ユーデミー」という言葉に聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか?
Udemyとは、アメリカ発の世界最大級の動画講座マーケットの名前です。
Udemyとはこんなサービス
説明するよりは実際にUdemyのサイトを見に行ってもらったほうがわかりやすいと思います。
ただ、Udemyのサイトってちょっと硬いんですよね。
はじめての方だとちょっととっつき悪く感じるかもしれません。
世界最大級の動画講座マーケットプレイス
Udemyには世界中に5000万人以上の受講生がいると言われます。
ちょっと前の数字なので、今ではもっと増えているかと思われます。
アメリカ発なので英語のコースが多いですが、スペイン語、イタリア語など他の言語で作られたコースも数多いです。
日本に上陸してきたのは2015年のことです。
日本でUdemyと業務提携しているのはベネッセという会社です。
ご存知と思いますが、進研ゼミなどを運営していて教育産業の雄といわれています。
そのせいか、Udemyのサイトはフルに日本語化されていますし、運営側とのやり取りも日本語で行うことができます。
受講生が見る部分だけでなくて、講師の操作画面も日本語化されているので操作に迷う場面は少ないでしょう。
動画講座のポータルサイト
Udemyの最大の特徴は「学びたい人が集まってくるサービス」であるということです。
TV-CMも出稿していますし、SEO(検索エンジン最適化)も頑張っているので、Google検索などでUdemyの動画コースがヒットすることも多いです。
つまり、学びのポータルサイト性が強く、それ自体に集客力があるサービスですので、そこに参加している講師が集客をがんばらなくても、出品しているだけで動画講座が売れる可能性が高い、ということです。
もちろん、今度はUdemyの同種の動画コースの中で目立つための工夫は欠かせませんが。
誰でも講師になれるプラットホーム
Udemyは、動画を作れる人なら誰でも講師になることができます。
特に資格を問われることはありません。
誰でもUdemyの講師になることができ、売れるかどうかは市場原理にまかされているという、極めてアメリカ的なサービスです。
どういうコースが売れているのか
UdemyはもともとIT関係のコースから始まりました。
プログラミングやデータベースなどのスキルを伝えるコースです。
その後、クリエーター系のソフトウェア、たとえば動画編集や画像作成などのチュートリアル動画が隆盛になりました。
2022年の現在は、ビジネス系のコースが活発になっています。
マーケティングやコミュニケーションスキルなどのコースが多数出品されるようになりました。
生活関連や趣味関連のコースは、日本語ではまだまだ数が少ないようです。
言い換えれば、今のうちに出品しておけば先行者利得が得られるでしょう。
最大の特徴はバーゲンセール
Udemyの最大の特徴はバーゲンセールを頻繁に行うことです。
Udemyの動画コースは2400円~27800円の範囲で定価をつけることができますが、(2022年12月現在)この定価というのはあんまり意味を持ちません。
というのはUdemyは少なくとも月に2~3回はセールを行います。
セールに入ると動画コースは自動的に1200円~2000円ぐらいに値下げされるからです。
この時の値付けはUdemy側のAIが自動的に決めるそうで、講師がつけた値段ではありません。
ユーザー側もよく知っていますから、動画コースが売れるのはほとんどこのセールの時だけです。
講師は、このセールに参加するか否かを決定できるだけです。
それもコースごとに決められるのではなくて、全体としてセールに参加するかどうかを決められるだけなのです。
マージン率が高い
Udemyはマージン率が高いことでも知られています。
Udemyのサイト上でユーザーが動画コースを見つけて購入した場合、講師に入るのは売上の37%でしかありません。
ただし、自己集客用のリンクを使って講師が自ら集客した場合は、講師には売上の97%が入ります。
自己集客する際には、割引または無料のクーポンを使用することができます。割引クーポンを使って購入してもらった場合も、講師には売上の97%が入ります。
なおアメリカのサービスなので、講師への支払いはドル建てになっていて、為替レートの影響を受けます。
講師はPayPalまたPayoneerといった海外送金受け取りサービスに自ら登録して、支払いを受け取ることになります。
講師としての使用目的は?
Udemyは集客にそれほど力を注がなくても、動画教材が売れるサービスなので、動画教材販売の入門編としては適していると思います。
Udemyで売上が上がるのか?
ただし、Udemyの制約として価格範囲が制限されていること、またバーゲンセールで安く販売されることがあるので、売上はそれほど上がらないという傾向があります。
Udemyで毎月数十万円の売上をあげている人がいる、という噂も聞いたことがありますが、それは初期にコースを出品して先行者利得を得ているか、もしくは数多くのコースを出していて全体としての売上が確保されているケースでしょう。
Udemyで上がる売上だけを期待するなら、共通するターゲット向けに数多くのコースを出して相乗効果を狙うか、自分で集客をがんばることになるでしょう。
フロントエンドとしてのUdemy
ただし、努力しなくても集客ができるというUdemyの特徴を活かして、フロントエンドとしての効果を狙うことはできると思います。
Udemyの動画内やコース説明文に他のサービスへの導線(記述やURLリンク)を設けることは厳しく規制されています。
しかし抜け道もあって、コースの最後尾に「ボーナスレクチャー」という名前で、宣伝文を掲載することは許されています。
Udemyは動画だけでなく、簡易的なウェブページのような「テキスト」というタイプのレクチャーを設けることができるのですが、これを利用すればバナーを貼ったり、URLリンクを作ったりすることができます。
これを利用して、メールアドレスを取得したり、自分のLINE公式アカウントへ登録を促したりということは可能になります。
コースを最後まで視聴しないとボーナスレクチャーにたどり着かないので、可能性としては低くなりますが、自分のサービスへと囲い込むことができる可能性は残されています。
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