Udemy「販促動画シナリオの書き方」粗稿⑤
デジタルマインドマップ
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マインドマップを書いたことがありますか?
マインドマップは、イギリス人のトニー・ブザンさんという方が考えた思考の表現方法です。
アイデア出しにも使えますし、会議やセミナーなどのメモにも使ったりできます。
本来は紙の上に手書きするものです。
マインドマップの書き方
マインドマップは中心に楕円などを描いて、そこにテーマを書き込みます。
このテーマというのは、アイデア出しの時は考えるテーマであり、会議のメモであれば議題になります。
そこから放射状に枝を生やして、それぞれの枝に言葉を書きこんでいきます。
ここで書く言葉は、文章にするのではなく、できるだけ単語で書くというのがルールです。
枝はさらにいくつも枝分かれさせて、次々と連想される言葉を書き込んでいきます。
絵を使ってもいいですし、色をつけてもかまいません。
手書きマインドマップの弱点
手書きのマインドマップを私も書いていましたが、最近ではほとんど使わなくなりました。
それにはいくつかの理由があります。
ひとつは、ワープロ症候群。
私はコンピュータで作業するのが多くほとんど手で文章を書くことがありません。
ですから漢字が読めるけれど書けなくなっているんです。
言葉を書こうとすると漢字が思い出せなくてイライラします。
それで手書きがストレスになって、手書きをどんどんしなくなりました。
もうひとつは、紙の制約。
手書きのマインドマップは紙の上に書くんですが、紙には広さの限界があります。
紙の端に達してしまうと、折り返したり別の場所まで線を引っ張ったりしなくてはなりません。
どうしても読みにくくなるし、狭っくるしい。
さいごに、これが一番の理由なんですが、紙に書いたものは一度書くと動かせません。
ということはある状態から変化させることが困難だということです。
シナリオについて考えていると、ある時何かのヒントで考え直す、ということがあります。
でも一度書いたマインドマップは変化させられないから、自分の考えに追従できないんです。
マインドマップのデジタル化
そこで、最近ではほとんど手書きのマインドマップではなく、コンピュータのソフトを使ってマインドマップを作っています。
私が使っているのはXmindというフリーソフトです。
厳密にいうと有料の機能もあるんですが、私は無料の機能だけで満足しています。
デジタル化されたマインドマップは、さきほどあげた手書きマインドマップの弱点をすべて克服できます。
漢字はかな漢字変換が使えます。
用紙の制約はありませんからどんな広いマインドマップでも折り返したりせずに作れます。
そして、一度作ったマインドマップをいくらでも簡単に変化させられるんです。
もうひとつ、Xmindを使っていると、操作が簡単なのでどんどん思考が加速していきます。
これを販促動画シナリオのマッピングに利用すると、かなり強力な武器になります。
だけど、Xmindにこだわる気は何もありません。
マインドマップを作れるソフトはいくつもあって、自分が使いやすいものを使えばいいんだと思います。
たとえば、チームがそれぞれテレワークで別の場所にいて、ひとつの動画をチームで作る場合。
mindmisterというオンラインでマインドマップを作れるサービスもあります。
これなどはテレワークでのコラボレーションに適しています。
箇条書きではなぜダメか?
箇条書きでマッピングすることもできます。
ただその場合、注意したいのは、項目に上下関係ができてしまうことです。
あとから見直すと、なんとなく上に書かれた項目のほうが重要に見えてしまいます。
書いた時は思いついた順に書いただけなのに、なんとなく上にある項目が重要だと思ったり、優先されるものだと思ったりするんです。
マインドマップは、テーマを中心に放射状に項目をならべます。
こうすると、どこが最重要とかヘンな思いにとらわれなくなります。
これもマインドマップの優れた点ですね。
Xmindの操作(入力編)
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XmindはWindows、Macに対応していますし、iPhoneやAndroidで使えるモバイル用アプリもあります。
Xmind2021とXmind 8というふたつのソフトがありますが、Xmid 2021は有料のソフトです。
私が使っているのはXmind 8のほうで、これは基本無料で使うことができます。
Xmindの簡単な使い方を説明しましょう。
Xmindの操作方法
中心トピック
Xmindを立ち上げると、白紙のページが表示されます。
「空白のマップを新規作成」という文字をクリックしましょう。
すると真ん中に「中心トピック」という文字が書かれた箱があらわれます。
トピックというのは、文字を書き込める場所です。
中心トピックは、これから考えるテーマを書き込む場所だと思ってください。
販促動画シナリオのマッピングに使うなら、これから作る動画で扱う商品やサービスの名前を書くといいです。
中心トピックをダブルクリックすると、文字が入力可能になります。
トピックの中で改行したければシフトとエンターを押してください。
エンターを押すと文字が確定します。
中心トピックに文字が入力できたら、これをシングルクリックしてください。
すると枠がつきます。
枠がついたら選択状態になっています。
この状態でキーボードのTABを押すと、枝が生えます。
主トピック
中心トピックから最初に生えた枝には箱がついていて「主トピック1」と書かれています。
ここにも文字を入力していきます。
たとえば商品の使用目的をまとめていく枝なら「使用目的」と入力します。
書けたらエンターキーを2回押します。
1回めのエンターキーで文字が確定され、2回めで主トピック2の枝が生えます。
ひとつめの主トピックにどんどん情報を追加していくことが先か、いろいろな主トピックを作ることを先にすかは、自由です。
でも、ここではまずさまざまな主トピックを追加してみましょう。
そのほうが何を考えていけばよいか、全体像を把握できると思います。
この商品の販促動画で扱いたい情報や、項目をまず主トピックとしてマインドマップに書き込んでみましょう。
たとえば「機能」「ベネフィット」「ユーザーの声」「開発者の声」「シーン」などなど
文字を書き込んではエンターキーを2回押す。
どんどん書き込んでいけますね。
忘れていたら後で追加すればよいので、中心トピックを取り巻くように、とりあえず今思いつく主トピックをならべましょう。
さて、だいたい思いつく項目を主トピックとして作れたら、その中のひとつ「使用目的」をクリックして選択します。そしてTABキーを押します。
サブトピック
今度はサブトピック1という枝が生えます。
サブトピックにはもう箱はついていません。
主トピック「使用目的」に生えたサブトピックですから、使用目的を書き込みます。
サブトピックをダブルクリックして商品の使用目的を書き込みましょう。
書けたらエンターキーを2回押すと、次のサブトピックの枝が生えます。
これを繰り返して、商品の使用目的を次々と書き込んでいきましょう。
サブトピックは何段階も作れますし、枝分かれもさせることができます。
枝を生やすのはシングルクリックで選択、TABキーを押す、でしたね。
どの主トピックにも、こうやってサブトピックの情報をどんどん追加していってください。
思考の加速
個人的にはマッピングにはスピードが大切だと思っています。
ある程度Xmindの操作に慣れると、考えるスピードが上がってきます。
そうすると思考のスピードについていける入力方法が必要になってくるんです。
私はTABキーとエンターキーを使い分けずに、選択してTABキーの繰り返しでどんどん枝を生やしていくことが多いです。
いちいち使い分けるより、「ここに情報を追加」と思った時に反射的に書き込めるほうがスピードが早いからです。
Xmindの操作(整理編)
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さて、マインドマップに情報があらかた載せられたでしょうか。
そうしたら、今度は情報を整理していきましょう。
これができるのが、デジタルマインドマップを使うメリットです。
また、後から整理できるから、入力して行く時にどこのトピックに情報を追加したらよいか、慎重に考える必要がありません。
思いつくままに自由に情報を書いていけばいいのです。
トピックの移動
Xmindでは、主トピックやサブトピックはドラッグ&ドロップで移動させることができます。
トピックを選択して、別の場所まで引っ張っておけばその位置に移動します。
ふつうにドラッグ&ドロップした時はある程度置ける場所に制約があります。
好きな場所に起きたければWindowsならばALTキーを押しながらドラッグ&ドロップしてみてください。
Macならばoptionキーです。
こうして、トピックの配置を変えることで、順番を考えたり、分類することができます。
中心トピックの右と左で、あるいは上と下で、置く
トピックの付け替え
主トピックやサブトピックは、別のトピックの下に移すことができます。
ドラッグ&ドロップで別のトピックの上に持っていってください。
別のトピックに赤い枠がついたらそこでマウスボタンを放します。
それで、別のトピックの一部になります。
主トピックを別のトピックの下に移動させると、自動的にサブトピックに変わります。
これは便利ですね。
トピックを囲む
マッピングを進めていくと「このトピックとこのトピックはまとめておいたほうがいいな」というシーンに出くわします。
ひとつの主トピックの枝に付け替えてしまってもいいのですが他にもまとめる方法があります。
まずトピックを近い場所に移動させます。
そしてCTRLキーを押しながらトピックをクリックすることで、まとめたいトピックを複数選択の状態にします。
選択できたら、右クリックして出てくるメニューの中から「囲み」を選択します。
もしくは、CTRLを押したままBのキーを押します。
キーボードショートカットです。
そうすると、トピックが、その下にあるトピックごと、囲まれます。
この囲みには文字を入力することができるので、なぜ囲まれているか、明示することができます。
囲みが不要になったら、囲みの縁をクリックして選択し、デリートキーで削除することができます。
トピックを要約する
複数のトピックに対して、ラベルや注釈をつけたいことがあります。
この時に使うのが「要約」という機能です。
トピックを囲んだ時と同じように、複数選択して、右クリックメニューから「要約」を選択します。
キーボードショートカットは、CTRLを押しながら角カッコ閉じ、日本語キーボードならカナの「む」の書かれたキーです。
そうすると複数のトピックをまとめるように波カッコが出て、そこに文字が入力できるようになります。
使い方は自由です。
自分のメモとか注釈にでも使ってください。
トピック間の関連を示す
別々のトピックにある項目になんらかの関連性があった場合、それを明らかにできるとわかりやすいですね。
ふたつのトピックを結ぶ矢印のついた点線を描くことができます。
最初にひとつのトピックを選択します。
右クリックして出るメニューの中から「挿入」さらに「関連」を選択します。
キーボードショートカットは、CTRLキーを押しながらL、リンクのLです。
すると矢印が出てきますから、これを結びつけたいもうひとつのトピックに持っていって重ね、そこでマウスボタンを放します。
矢印線には始点と終点にコントロールポイントがついています。このポイントを動かして、線のかたちを変えることができます。
また線の中央にどんな関連性なのか示す文字を入力できます。
「関連」と書かれている部分をダブルクリックして文字を書き込んでください。
何も文字を入力しないと、ただの点線になります。
考えるためにはこれで十分
Xmindの機能はまだまだあります。
ですが、それぞれの部分の色を変えたり、見た目を変えたりといった、ビジュアルの変更機能が中心です。
販促動画のシナリオを作るためのマッピングには、これ以上の操作を覚える必要はありません。
あまりたくさんの機能を覚えるよりは、まずこれらの機能を使いこなせるように練習してみてください。
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