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Udemy「販促動画シナリオの書き方」粗稿⑨

シノプシスを書く理由

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最初に、動画のシナリオを作るには4つのプロセスがあると説明しました。

覚えていらっしゃいますか?

その3番目に当たるのが「シノプシス」です。

「シノプシス」という言葉の意味は、日本語だと「あらすじ」だというところまではお話しました。

マッピングによって、情報を整理しました。
ターゲッティングで、メッセージを送るべき相手も想定しました。

それなのになぜ最初からシナリオに取り掛からないのか?

間にシノプシス、あらすじを挟むのか、ということをお話します。

情報の絞り込み

ひとつめの理由は、この段階で情報を絞り込んでおきたいからです。

マッピングを説明する時、とにかく頭に浮かんでくる情報をどんどんマインドマップに書き込んでください、といいました。

その結果、完成したマインドマップは、すべての情報を網羅したすごく大きなマップになっていると思います。

しかし、その情報を全部詰め込んだら、商品の解説動画にはなっても、販促動画にはなりません。

お客様に対して商品の情報をたくさん与えたら、購入してもらえるのではないか、というのは発売元のエゴです。

販促動画に盛り込む情報は、できるだけ絞り込む必要があるのです。

そこで、この絞り込みをシノプシスの段階でやります。

全体像の把握

もうひとつの理由は、シナリオを書く前に大枠を決めてしまいたい、ということです。

たとえば、ストーリーであったり、撮影するシーンを、あらかた決めておきたい。

細部まで書き込むシナリオより、あらすじの方が全体像が見えやすいのです。

ですから、この段階でまずシノプシスを書くことによって、全体像を決めます。

構成をつけるのも、この段階でやります。

構成というのは、情報を伝える「順番」です。

構成する時に大切なことは、まず伝える順番を決めることです。

「何を伝えるか」よりも先に「どう伝えるか」を決めるのです。

ひとつひとつの情報の内容を決めるのは、その後です。

そうしないと情報の内容に振り回されてしまって、良い構成が作れません。

シノプシスはどんな形で書く?

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シノプシス、つまりあらすじを書く時に、決まったフォーマットはありません。

特に考えている時は、自由に書いたらいいと思います。

でも、こうした方がいいという形はあるので、それをお伝えします。

全体を見通せるように書く

シノプシスは「あらすじ」ですから、細かく書く必要はありません。

いやむしろ、細かく書いてしまったらダメです。

情報量を増やさないことがコツです。

A4用紙1枚くらいにまとまる程度に書くのがいいと思います。

それくらいなら、全体を一覧して見通せるからです。

パートに分けて書く

どんな短い動画のシノプシスでも、いくつかのパートに分けて書きます。

動画には必ず、流れがあります。

そして、それぞれのパートに役割があります。

場合によっては、書いてからパートの順番を入れ替えたほうがいいことに気づくこともあります。

だから、意識してパートに分けて書くようにしましょう。

何を見せるか、何を言うか、具体的に

シノプシスは最終的に動画のかたちに仕上げるためのあらすじです。

ここで大切なのは、具体性です。

考え方だけを書いても、動画の完成形は見えてきません。

大きなポイントとしては、ふたつあります。

ひとつめは、それぞれのパートで映像として「何を見せるか」ということです。

商品を見せるのか、人物を登場させるのか、シーンとしてはどこを舞台にするのか。

実写映像なのか、写真なのか、イラストやアニメーションなのか。

「どう見せるか」までは、まだ書き込む必要はありません。

「何を見せるか」は必ずわかるように書いてください。

もうひとつは、それぞれのパートで何を伝えるか、です。

ひとつひとつのパートで伝えたいことは明確に書くようにしましょう。

伝える手段が、画面上の文字でか、声でか、それも書いてください。

一行にあるのは、パート番号、映像、そして伝える内容、その3つのカラムです。

列の方は、増やしていただいても結構です。

引き算の表現

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さて、シノプシスを書くという前に、最初の段階でマッピングしたものを見返しましょう。

たぶん、いろんな情報やアイデアがたくさん並んでいると思います。

A4用紙1枚のシノプシスには収まりきらないくらいではないでしょうか?

ここから、販促動画に必要な情報だけをピックアップして、シノプシスに盛り込んでいきます。

このコースの最初の方でお伝えしたように、販促動画の役割は商品を売ることです。

商品の解説をすることではありません。

さらに厳密に言えば、他の販促ツールにつなぐことです。

販促動画の打順は2番バッターだとお話しましたよね。

一気に得点に結びつける、打点をあげるのは、この次の3番バッター以降の役割です。

たとえばLP、つまりランディングページ。

そこに購入ボタンがあります。

販促動画は全力でLPに視聴者を導くだけです。

表現は引き算で作る

広告の表現は、足し算ではなく、引き算で作れ。

広告の世界では、そういう名言があります。

この情報も付け加えよう、こんな情報もあったほうがいいかな。

そうやって足し算で作り上げた表現は失敗します。

反対に、削りに削って余分な情報を削ぎ落とし、最後に残った情報だけで作った表現は、力を持っています。

情報を絞り込む必要性

そのためには、視聴者に商品への興味を持たせるため以外の情報は不要です。

たくさんある商品の特徴や仕組み、ユーザーの声といった情報から最適なものだけを選びます。

それ以外は不要です。むしろ有害といってもいいです。

お客様に、商品に対する興味を持ってもらう、それだけに徹したほうがいいわけです。

余分な情報を与えることは、その興味を削ぐことになりかねません。

情報がありすぎるとどうなるか知っていますか?

多すぎる情報は、ノイズです。

雑音にしか聞こえなくなります。

じゃあ、どんな風に絞り込んだらいいのでしょうか?

訴求ポイントは3つまで

マッピングの時には商品の特徴などが、たくさん書き込まれたと思います。

それを徹底的にふるいにかけましょう。

その中から販促動画の中で訴えかけるポイントは、3つまで絞り込んでください。

多くても3つです。

ターゲットであるペルソナの心理を考えて、一番興味を持ってもらえる特徴を3つだけ。

必ず3つ必要なわけではありません。

1つや2つでいいなら、それで十分です。

訴求ポイントのメインとサブ

訴求ポイントを3つ選んだら、それでいいわけではありません。

その中から、どれがメインとなる訴求ポイントか決めてください。

それを基準にして、動画全体を構成します。

残りの2つは、サブです。

サブの訴求ポイントは、あわよくば伝わればいい、という程度に考えておきましよう。

あくまでメインを補強する材料です。

メインの訴求ポイントは、視聴者の心を動かすテコのようなものです。

テコの原理では、小さな力で大きな物を持ち上げることができます。

視聴者の心を大きく動かすには、適切な場所にテコを入れる必要があります。

ヘンな場所にテコを入れてしまったら、思ったように心を動かすことはできません。

メインの訴求ポイントは、ペルソナにとって「心に刺さる」事柄を選んでください。

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