音楽は偉大だ、と本当に思う。最近は、土日のどちらかで15キロ走ることを自分に課しているのだが、自分は不肖ランナーなので、9キロくらいでもういいかなとモチベーションが下がる瞬間がやってくる。 そんなとき、イヤホンから聴こえる曲が幾度も心を奮い立たせてくれた。他にも、寒くて外に出る気力が出ないリモートワーク終わりの夜など、気持ちをくじく状況の中、プレイリストがほんのちょっとの克己心をつくってくれた。今日は、自分の厳選した60曲のプレイリストの中から(60曲は自分でも多すぎだと思
30歳の誕生日の3日前、私はトレイルランニングセミナーに参加するため、 群馬県の赤城山麓にいた。 トレイルランニング、それは登山道などの未舗装路を走るスポーツだ。 去年の夏からランニングと登山にハマった私は、今年から少しずつ山を走ることを始めた。 道路を走るロードランと比べて、石や木の根につまずいてケガをするリスクも高いし、 仲間と行かない場合は最低でも3、4時間、ひとり山の中で肉体を酷使する、 まさに孤独な闘いといった感がある。 それでも自然の中で、風をびゅんびゅん切っ
「季節の野菜を楽しむご飯会」を開催しました週末に5・6品つくる作り置き生活を続け、もうすぐ四年という私が「ご飯開き会」をしました。 普段、自分が作っている料理を周囲の友達に開く(シェアする)という意味合いで「ご飯開き会」。 提供したお料理はこんなかんじ。色とりどりの野菜を焼いたり、コトコト煮込んだりして。 食材を刻み、食事を出すこと。それは回復のじゅもんこちらは好きなスープ作家さん・有賀薫さんのnoteから着想を得たもの。タイトルは『家事ができることは「魔法使い」の属性
是枝裕和監督の「万引き家族」を観にいきました。 是枝監督のエッセイの中に 「僕は主人公が弱さを克服して家族を守るという話が好きではない。むしろそんなヒーローが存在しない等身大の人間が暮らす薄汚れた世界が、ふと美しく見える瞬間を描きたい。」という言葉があったが、そんな思いが十分に表現された映画だったなと思う。 個人的に心に残ったのが、血の繋がらない「家族」が雪の中で遊ぶシーン。 なぜ心に残ったのか、明確にはわからないけども、18歳まで過ごした青森での心象風景と重なる部分が