光る君へ#43輝きののちに

なんだか、切ない回でした。終わりが近づいてきて、なかなか直視できない、、、。
どのシーンも愛おしいです。

行成くんに近くにいて欲しかった道長。
不器用だから、正直には言えないけど、彼はほんとうに行成くんのことを何か役に立つからとかではなく忠誠を信じているから、そうやって信奉者が近くにいないと、辛いから、遠くにやりたくなかっただけなんだよ、、、でも自分でもそのことに気がついてないから、だから、行成くんは、切ないんだ。

まひろの横を陣取る道長。
一度とことん弱ったひとは、もう遠慮しなくなる。我慢してしんどくなったんだから、我慢しなければしんどくないと思って、自分の思うように生きようとする。

そんなつもりは本人にはないから、だから実資の言葉の意味がわからない。

なんだか切なくてあまり書けない。
ききょうちゃんが恨みから吹っ切れててよかった。どんなきっかけなんだろう。なにかまた、書いて欲しいなぁ。
倫子ちゃんが国母の母となる誉れという自分のプライドを保証する栄誉に気づいてくれてよかった。あなたは本当に立派なひとです。そうなった人は本当に怖いくらいに何にも動じずに強いのです。

誰にも知られることなく(百舌鳥彦と乙丸以外)二人が心を通わせて、細い細い糸のようなつながりを頼りに生きていく、お互いの存在が命の火を灯しあう。
二人の最期はどのようなシーンになるのだろうか。同じ日に死んだという道長と行成。いつ亡くなられたかわかっていない紫式部。紫式部もまた、同じ日に行くのかなぁ。あの世では手を取り合っていくのでしょうか。

出会いや別れが早いなぁ、、
なんだか本当に切ない回でした。
次回は予告でキラキラスターダストみたいなのが舞っていたので、演出が黛さんという人の回なんだろうなと、いろんな解説から予想しちゃう。

あと数回。
ロスが怖いです。
最終回はパブリックビューイングに申し込みました。どうか当たりますように。

2024/11/11追記
人が、運命に翻弄されながら自分の生き方を見つけていく。長い長い人生の旅路。光る君の誕生からお隠れになるまでを綴った紫式部。
大石さんは、運命に翻弄されながら、生き抜いていくみなのふるまいと心のうちと成長を描こうとしたのではないかな。
役者さんがすごいとも思うけど、心が震えるシーンがなんと多いことか。ドンパチや合戦ばかりではこの心のうちなる戦いは描けなかったと思う。そんなひとりひとりの見えない心の葛藤を描いてるんだな、、。

臨終の走馬灯で見せられる。
ききょうが吹っ切れたのもそれでかもしれない。どう生きるか。

2024/11/15追記
一尾先生の考察すごい!
道長を諭す実資のセリフ、わたしもキョトンとしてしまったんだけど、それは道長目線でみていたから。実資目線だと、こいつヤバい、、、ってなってしまいそう。
そして、今回悪夢から目が覚めたかのような清々しい表情の女性たちとの違い。
道長の深い深い孤独を感じる。

きりゅうさんの解説でさらに納得。
三郎くんは政治に向いてなかった。
かわいそうなくらい。
でも周りはそうは見ない、権力ど真ん中で朝廷を牛耳っているとしか思わない。
本心に気づいてもらえなくて、わかってくれるのはまひろだけ、、、となってしまうのもわからなくもない。

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