無痛分娩は本当に無痛?病院選びのポイント
こんにちは。出産からまもなく1年。今でも鮮明に覚えています。私は無痛分娩を選択したのですが、当時まわりに経験者があまりおらず、snsでひたすら#無痛分娩を検索して経験者のレポを読みあさっていました。まだ記憶が新しいうちに備忘録として記すとともに、少しでも出産を控える人の参考になれば幸いです。
私個人の感想としては
無痛分娩にしてほんっっっっとうによかった。
もし次出産する機会があっても無痛一択
です。
無痛分娩と産院の選択
痛いの嫌だし無痛分娩にしよっかな。と軽い気持ちで調べはじめました。色々とメリットデメリットを考えた結果、「産後の回復が比較的早い」という点が里帰りをしない私には何より大きなメリットだと感じ、無痛分娩を選択しました。麻酔を使うリスクは少なからずありますが、緊急帝王切開になった場合「麻酔のリスクが・・」なんて言わないし、と「私の場合は」無痛分娩を避ける理由にはなりませんでした。
そして病院ですが、歩いて15分くらいの場所にある大学病院での分娩を選びました。理由としては、当時の夫の職場が近いので多忙でも入院中会いにきやすいと思ったこと、そして無痛分娩を推進していること。
一言に無痛分娩と言っても、予め入院日を決めて陣痛促進剤を打つ計画無痛分娩と、陣痛が来てから麻酔を使う無痛分娩と2パターンがあります。個人産院などでは他の病院から麻酔科医を呼んで処置をする場合もあるため計画分娩になることも多いそうですが、この大学病院は麻酔科医が常駐しているので24時間無痛分娩に対応できるということでした。計画無痛分娩を選択しても入院日までに陣痛がきてしまったら無痛にできないという病院もあるそうです。陣痛促進剤を使うことに特に抵抗があったわけではありませが、可能であれば自然な陣痛を待ってからにしようかなと思い、
●計画分娩ではなく
●24時間無痛の体制が整っている
病院を選びました。
ちなみに無痛分娩の費用は病院によって様々で、私が選んだ病院はプラス5万円ほどと比較的低額。麻酔科医が常駐しているのでわざわざ他院から呼ぶのと比べ人件費などがかからないからかなと思いました。知人が出産した個人産院はプラス20万だったそうで、そこまでの額だったらさすがに躊躇してしまった気がします。
本当に「無痛」だったのか
出産当日。18時ごろ重い生理痛レベルの陣痛が始まり、20時ごろには呻き声をあげてしまうレベルの痛みに。初産婦は5分間隔になってから病院に連絡してと言われていたので自宅でひたすら耐える。間違いなく人生で一番痛い。深夜0時にやっと5分感覚になり病院へ。
この病院では無痛分娩の人は子宮口7センチを目安に麻酔を投与するという基準がありました。この時点でまだ3センチだったのですが、「かなり良い陣痛きてますね。これもう麻酔入れてもいいかも」と助産師さん。「良い陣痛とは…」と思いながら基準より早めに処置を受けることができました。
準備をしながら、麻酔科医は「この病院では無痛というより和痛。麻酔を強くしすぎると産む感覚がわからなくてお産が余計難しくなる。時間がかかってかえって危険。だからちょうどいい強さにしてあるよ。今は麻酔で痛みを和らげて体力を温存して、最後のはお母さん自力で頑張ってもらうからね。」的なことを言っていました。どうでもいいから早く麻酔を、と思っていましたが、後から考えるととても大切なことだなあと感じました。
この麻酔処置が激痛だとか気持ち悪くなったとかいろんなマイナスなレポートも目にしていましたが、私の場合は背中に麻酔液が入っていく冷たい感覚があったくらいです。それより陣痛が痛すぎて麻酔の痛みなんてほぼ皆無でした。
するとすぐに痛みが和らいでいきました。ピーク時の痛みが10から6になり、8分間隔だったころの重い生理痛レベルに戻った感じです。分娩室や助産師さんの様子を観察する余裕も出てきました。
この時点で深夜2時半くらい。
「あしたのお昼ごろになるかなー、旦那さんはいったん帰っていいですよ」と言われ夫は帰宅し私は陣痛室へ。背中に管が入っていますが、普通に仰向けで寝られます。自分でボタンを押して麻酔を追加できる仕組みになっていて、少しでも痛いと思ったらカチカチ押しました。もちろん押しすぎても決まった量しか出ないようになっています。これも産院によってばらばらで、麻酔を追加するにはその都度看護師さんを呼ばないといけないところもあるようです。
自分でも驚いたことに、陣痛の合間の数分間にうとうとする余裕すらありました。明日の昼か~長いな~と思っていたら、3時半ごろ急にずずずずずと下腹部に何か下がってきた感覚。股に何かはさんでいるような。へ?うまれた?(そんなわけない)と思いナースコールを押し「なんか…出てきた感あります」と言ったら助産師さんが飛んできました。
あまりの進み具合に驚いた様子で、「こりゃ産まれるね」とすぐ分娩室へ。帰宅したばかりの夫を呼び戻し、午前4時すぎ、夫到着後15分くらいで無事息子に会えました。
産まれる瞬間は自力で、と言われていましたが、私の場合は麻酔処置をした直後と同じくピークの6割くらいの痛みをずっと感じていたという実感です。なので、いきむタイミングが分からないということもなく、痛みでパニックになることもなく、ちょうどよかったなと感じています。
一つとして同じお産はない
当たり前ですが、改めて実感しました。
出産を迎えるにあたり必死に行った情報リサーチは、心の準備という意味ではとても役に立ちましたが、自分と同じような出産レポートがあったかといえば、答えはNOです。
無痛分娩をしたというと
「ほぼ100%吸引分娩になるって聞いた」
「麻酔の副作用があるって聞いた」
「麻酔が全く効かない場合があるって聞いた」
とか色々と言われることがありますが、
「私の場合は」吸引はしなかったし特に副作用はなかったししっかり麻酔は効きました。(後から医師の友人に聞いたところ、麻酔科医の腕もかなり大事なのだとか。知らんけど。)
無痛分娩かどうかに関わらず、同じ痛みでも「めちゃくちゃ痛い」と感じるか「まあ耐えられる痛み」と感じるかは人それぞれだし体質も違うので、抱く感想はそれぞれ異なって当たり前だよなあと思います。なので「私の場合は」とても良かったとお伝えしようと思います。
無痛分娩 病院選びのポイント
私は次出産する機会があっても間違いなく無痛分娩を選択します。正直病院リサーチをあまり真剣にしていなくて、結果的によかった、という感じだったのですが、もし失敗したくないならきっちり調べて選ぶことをおすすめします。
・計画無痛分娩なのか、陣痛が来てからの無痛分娩か
・24時間対応してくれるか
・無痛分娩の件数が多いもしくは無痛を推奨している(麻酔科医が慣れている、麻酔に否定的なスタッフが少ない)
・費用
あくまで無痛分娩に限ってのポイントになりますが、このあたりは病院によってかなり異なります。
私の出産した大学病院はこれらのポイントは満たしていましたが、毎回気分が落ちるくらい食事がおいしくありませんでした(小声)。何を重視するかは人それぞれ。ご参考になれば幸いです。
長くなりましたが、出産レポでした。