【中華コンテンツオタ活日記 1】え、それって公式の無断転載じゃ…?→実は日本と中国の著作物管理環境の違い ※4/9要注意の追記しました。
★4/9に各大视频平台影视公司联合声明(大手ビデオプラットフォーム映画会社)が共同声明を発表しました。
著作権について改訂があり、6/1までに、大々的にアプリのアップデート、又は仕様変更の可能性があります。記事中大きく触れていませんが、一部のツールは動画も実は抽出出来たりしていました。しかし、今後は動画については見えない状況です。(おそらくですが、mad動画などの対策がとられるかと想定されます)
※参照元リンク→weibo
大事な前置き
今回のこの記事はあくまでも公式の投稿画像および動画の扱いについてで、二次創作については触れません。
また記事で画像取得方法記載しておりますがアプリダウンロード方法などは記載しておりません。
各アプリは個人の責任においてダウンロード、使用を行ってください。
視点
中国の著作物をワールド・ワイド・ウェブを通して日本でみるということ
この記事で伝えたい点。
・中国コンテンツを安心して楽しむために、まずは「SNSなどでのファンによる個々の発信のされ方も国ごとに文化や法律、環境の違いがある」という認識をもってもらえたら。
日本で中国コンテンツ紹介を見かけると、このように思ってしまいがち。
えっ。それって無断転載じゃ……?
スクショってよく見るけど、これっていいの?
そもそもダウンロードして再投稿……?
なぜそのように感じるのか
日本と中国の法律と環境の違いです。
中国では、ユーザーによるシェア(再投稿)が前提として、システムが構築されています。
なので、企業の画像、動画はシェアされる想定で用意されています。
スクリーンショットというより、一次権利者のウォーターマーク(※1)入り《シェア可能な広報用画像or動画》を自動生成する機能がSNSに限らずツールそのものに標準搭載され、ユーザーはシェアにより広報活動を担う、というマーケティング手法です。
そして、それが可能な権利管理環境です。
でも日本のメジャーなSNSやショップ動画ツールにはこの機能がありません。
日本の環境には無いシステム環境や、日本の多くの広告は他人の著作物の再掲載を認めていないことなどから、文化と法律と環境の齟齬がおこり、公式に用意されたシェア画像が「無断転載」であると思われてしまう状況があるのです。
※1 ウォーターマークとは、主に著作権保護などの目的から、画像や映像などのデジタルコンテンツに識別用情報(社名、署名など)を追加すること。
提案
無断転載に見えるのが問題なら、文化の違いの摺合せとして、日本から中国中国のコンテンツを楽しむにあたっては、中国ツールから公式の透かしが入った画像を取得し、それをシェアする、というのは穏当な手段ではないかと思っています。もしよければ、交流として、お試しになってみてください。
平たく言うと、中国コンテンツのオタ活で【紹介】をする時は、ウォーターマークが入っている画像を使うのはどうでしょうか?というのが私の提案です。
※シェア機能にURLもあるので、URLも一緒に!
こういう感じで……!
QRコードが画像に入ってるというのはなかなか日本ではSNSであまり見かけないので、画期的ですよね。
URLもあるとより辿りやすくなるのでオススメです。
大事な補足点
本記事内容は中国のユーザーと同じように中国の作品を楽しむためのウォーターマーク入り画像取得方法紹介であり、ウォーターマーク画像入りで紹介するという行動は、日本で制作された日本の作品の紹介に適合したものではありません。私は現状は技術的にも法的にも難しいと思っています。
またウォーターマーク画像入りで紹介するという行動を【中国で中国のツールを使ってる人に強要しないでください】。
というのも、中国のツールは
・海外利用専用ツール
・中国国内のみ想定のツール(国外でも利用可)
・国内および海外利用想定のツール
など、多岐に渡ってあります。
中国国内専用のツールの場合、中国では共有が当たり前という共通認識があるため、ウォーターマークを入れないツールがあります。
ツールの性能の違いは、中国国内企業がツールの開発を活発に競争しているから、起こることです。
本編
ウォーターマーク画像入りの取得方法(Androidのみ。iosはできることや手法がまた異なります)
書かれてること
タオバオのスクショ
bilibili漫画、動画のスクショ
weiboのスクショ
wetvのスクショ
腾讯视频のスクショ
※ツール開発が飛躍的に著しいので、アプリ更新が頻繁です。あくまでも本記事は202/4/6時点での参考としてご覧ください。
タオバオのスクショ
タオバオの紹介広報配布画像生成のされ方。
シェアボタンから5パターンあり、
①リンク
②画像チョイス
③カラーQRコード?
④ロング画像
⑤動画
になります。(⑤の動画は容量制限がかかるのかTwitterへアップロードできず)
bilibili漫画
bilibili漫画はandroidはスクショ機能が【ありません】。
ですがiosはスクショが可能でwechatやweiboへシェアしますか?という確認があります。
androidにあるのはリンクの紹介→天官赐福 | 哔哩哔哩漫画 manga.bilibili.com/m/detail/mc267…
と、右上の①→②→③(紹介画像生成)
※ですが、bilibili漫画に掲載されているコンテンツは、他ツール(weibo,wechat)で公開されている場合、他ツールではシェアダウンロードができる場合があるという側面があります。
しかも『……え、そんなに画像化するの?!』という長さのロングスクリーンショット画像。
これは【版権所持者】に権限があるので起こることかと考えています。
制作サイドがbilibili漫画の課金による一週間先行公開が終わった時点でユーザーシェア可能なwechat、weiboに制作サイド自身により再投稿されるということから、シェアによる広報活動を推奨するスタンスである、と推察されます。
(以下画像には藍渓鎮のネタバレありますのでご注意ください)
なお、上記についてですが、weibo、wechatなどに公式のアカウントがあり、その公式が同じ内容を投稿している場合のみに限ります。
天官賜福漫画はweiboにも公式アカウントがありますが、公式が漫画の内容を罗小黑战记と同じぐらいの長さで投稿をしません。
天官賜福漫画の方は下記1場面の投稿は公式アカウントでもあるんですが、全編公開は無いです。
これは、bilibili漫画で課金による一週間先行の公開ではなく、課金期間が常時という違いかと考えられます。
ひらたくいうと、制作サイドの公開スタンスでシェア可能範囲とシェア可能ツールは異なります。
bilibili動画
bilibili動画は動画紹介のリンクのQRコード含めた画像が作れます。
①↗こういう矢印のアイコンはだいたいの中華ツールではシェアマークです。
②わかりにくいんですが、右へスライド。
③保存
④シェア用生成画像
bilibili動画のスクショについてなのですが、bilibili動画のアプリに動画スクショ機能がデフォルトでついてます。
透かしもちゃんと入るので、アプリダウンロードしてこの機能を使うと正規の広告媒体機能利用になるので、こちらをよろしければ使ってみて下さい。
weiboのスクショ
weiboのシェア画像の生成は①を押すと②透かし入り+QRコード入りで生成されます。
このweiboのシェア画像生成機能ですが、画像一次投稿者に権利があるため、repost(weibo内での再投稿+ユーザー間シェア機能)された先で、別ユーザーによるコメントは画像化できません(①)。
ですが、中華ツール間ではシェアできます(②)。
自分の投稿を再利用。
先ほどあった画像生成ボタンがないのがお分かりいただけると思います。
ですが、下記の上部アイコンのすべての中国国内ツールには再投稿可能です。(例としてwechatシェア)
ここまでは、そこそこ国外にユーザーがいる中華ツールのシェア画像生成について。
テンセントツールについて
wetvを運営するテンセントはシェア画像生成について、他企業と違ったスタンス、生成方法をとっています。
国外対応特化してるアプリと、国内特化のアプリで生成方法が違います。
具体的に言うとwetvと腾讯视频で機能が異なります。
・wetvの特徴は視聴前に1分の広告が流れるが日本語対応している+日本語字幕がある→そのぶん技術対応に時間がかかるようで、視聴可能作品数そのものが限られる。
・腾讯视频の特徴は中国語のみ、視聴可能作品数多い、gif,スタンプが作れる、一時停止のときに広告が流れる。
ここからが重要なのですが中国国内視聴特化のためなのか、使用想定がシェア前提、独占放送権利が周知されてるのからなのかな……と予測するのですが、【腾讯视频のスクショ機能は企業ロゴが出ません】。
公式の共有機能を使っても透かしは入らないので、先述した《見分けがつかない》の判りやすい例になります。
wetvのスクショ
wetvはスマホのスクショ機能を使う、という一択のみになります。
右上にウォーターマークが自動追加というか、常時表示になります。
テンセントはwetvの画像取り扱いは模索中のようで、先日までスクショそのものをさせないという仕様にしていたので、変動があるかもしれません。
腾讯视频のスクショ
再度ですが、腾讯视频はスクショ機能使用時に企業ロゴが出ません。
gif作成や文字を入れてのスタンプ作成など、非常に高機能です。
ですが、その分要求権限かとても多いです。個人の責任でご利用ください。
スタンプ作成。
①スクショしてから
②制作表情
③文字を入れたりして
④真四角にする加工やミラーなど加工で完成。
※ウォーターマークが入れられません。
gif作成。
①gifを押して
②任意の箇所をお好みでスライダーあわせて
③完成。
再度になりますが、高機能ですが要求権限は多く、
・動画開始前に1分のコマーシャル
・一時停止時にもcmあり
・かつ、これらのcmに【ダウンロードや承認】が搭載されていることがよくあります。
このため、個人の責任でダウンロードの上、ご利用下さい。
終わりに
画像が入ったため、非常に長い記事となりましたがご一読ありがとうございました。
自分の知る主だったツールの一部の機能のみの紹介でしたが、こういう違いがあるのだなあ、という認識とともに、こういう方法もあるのだなあ、と思っていただく一助になれば幸いです。
他にも主だった動画サイトだけでも20を超えます。ご興味あればそれらにも同様の機能があると思いますので、いろいろ触ってみると面白いと思います。
興味を持ったものや、楽しいと思ったものが、国境を越えて皆で円滑に楽しめますように!
よきオタ活を!