よく耳にするPCEPのメッセージはどんなの?⑥
PCEPはLSPをPCE(コントローラ)とPCC(ネットワーク機器)の間でやり取りするプロトコルです。
PCEからLSPをPCCへ送る場合もあれば、PCCからLSPを問い合わせる場合もあります。
さて、ではそのようなPCInitiateやdelegation等はどうやって決めるのでしょうか?
1.PCEPのメッセージ記法RBNF
PCEPのメッセージはRBNF記法(Routing Backus Naur Form)という記載方法で、プロトコルのメッセージ形式を指定する記載方法になります。
BNFは、メタ言語(言語を記述するための言語)のひとつで、コンピュータの言語の多くの仕様はBNFで記載されています。
例:〇/×選択の真理値を定義すると以下のような記載に。
人が見てわかりやすい形式で定義できるのが特徴
<真理値> ::= true | false
BNFを利用するメリットとしては、定義したプロトコルメッセージ形式を統一化することにより、新しいプロトコル仕様の開発を容易にするために利用しています。
これをRouting用に拡張したのがRBNFです。
RBNFを利用するメリットはまだあり、例えばPCEPとRSVPやSRを組合わせる場合も、同じRBNFで定義されていればより拡張が容易になるということです。※すでにRSVPで定義されているRBNFのオブジェクトを併用して使ったり等でメリットがある。
何かわかりづらいですが、RBNFはプロトコルで実際にやり取りするパケットの中身を定義するメッセージ記載を標準化する記載方法と理解しときましょう。
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