日記 穴かと思った
雑多に書き残し。
・はじめてのことなのでマニュアルを作りながら進める仕事があった。必ずしもではないがじぶんだったらあったら嬉しい、くらいのことを「~だと親切」という表現で書き残したら結構な量の親切が発生した。
親切は、あったらあっただけ親切。
・上司に呼ばれた。
前の事務所でわるくない時に謝らせられすぎた反動で日本の未来はうぉううぉううぉうぉうといった逞しいメンタルで働いているので、謝ってやるかよ!と思いながら席へ向かうと、こんなに綺麗にわたしがおっちょこちょいなことあるんだって感じの内容で、素直にごめんなさいが何度も出た。普通に数字が違うみたいなのもあったけど、所長に回した資料に「(確認資料)見る限り無いように見える、あったらごめん」と書かれていた。こんなものは覚書なので消してから監査に回すのが普通で、思いっきり残ってたから見た瞬間びっくりして笑いそうになった!所長もちょっと笑っていた。
・本の感想をもらった。
Xで呟いてくれた人、メールを送ってくれた人がいた。じぶんの「言わないでいること」を打ち明けてくれた人もいて、そういうために作った本なのでとても嬉しかった。この本は、出しっぱなしにならないようにどこかで一回はなにか集まり?ライブ?をしたいと思っていて、どうしようかなと思っている。
第2刷が届いた。前回より少し多めに刷った。不在中に届いたから宅配ボックスに入っていて、宅配ボックスと部屋を4往復してようやく運び終わった。売り切れるかな。ちょっと怖いけど、人前に出るのは緊張するけど、本のためならがんばれる。いつだって、じぶんのためにはがんばれない。第1刷は、あと8冊。
・今更『空洞です』にハマっている。
おもしろいことがあった時に、あのリズムで「おもしろ↑い↓」って言うのにハマっている。
・『ラブトランジット1』を見た。
ネイルをしてもらっている時にAmazonプライムがついたタブレットを渡されるんだけど、こういう時にしか見ないものを見ようと思って、その時トップになっていた『ラブトランジット』を再生した。元恋人同士がホカンス(ホテルでバカンス)を過ごし、新しい恋か復縁かを決める恋愛リアリティ番組、だそうだ。コピペした。
ちゃんと恋愛リアリティショーを見るのは始めてだったけど、はじめてが『ラブトランジット』でほんとうによかったと心から思う。全員の事を好きになってしまった!
ある男の子がX(元恋人のことを番組でそう呼ぶ)のことを「人に褒められたことをじぶんに言ってきて、なんで言ってくるんだろうって」って不思議そうに言ってて、???ほんとうはあなたに言われたいからに決まってるやろが!!!ってX側をめちゃくちゃ応援した。
勉強はできないのに、こういう、行動の裏側の気持ちとかが人よりも解ける。一瞬で、じぶんに向けられてなければ特に。わからなくていい。解けた気になってるだけだったらいい。
・GeGの『Merry go Round feat.BASI~』のMVの登場人物、誰ともなかよくなれなそうで好きって話ついしてしまう。あのMV、シャボン玉の気怠いお姉ちゃんが出てくるのを待ってる時間あるよな。わかるよ。
・月がでかかった。
月がでかかったから東京の友達に連絡したら「待って、駅出たら見ます」って来てすぐ秒で「穴かと思った」って届いた。通知を見て、寒空を見上げて笑ってしまった。「今見てる?」「見てる」「一緒だ」「一緒だね。月を見るために、ベンチに座りました」「寒くないの(写真)日本昔話過ぎない?」「綺麗!朧月夜~♬ 16分音符出るほど激しい曲じゃないか」兄に会いに行く道で、アイスを持っていたけど立ち止まる。もっと会話がしたかった。「月、関西寄り」わたしには東京寄りに見えた。
出会い頭、すぐ東京の友達の話をした。「このスピードで穴かと思ったってきたってことは、本当に穴かと思ったんじゃないかな」その”穴”で思い出したのか、兄は兄の友達の話をし始めた。むずかしすぎてなにを言っているかほとんどわからなかったが、穴があるっていうことは穴以外がある、というような話だった。「穴以外って、たとえばわたしでしょ?」「違う」はっきり否定される。「穴以外は、穴以外としか捉えられないってことが大事なんだ」と更に話していて、その時は理解したつもりになった気がしたけど、この文章を打っているいまは、これくらいのことしか覚えていない。
友達(家族だが)がそのまた友達の話をするのを聞くのが、友達がたのしそうに話すことが多いから、好き(友達こんなにおもしろいんだよ、素敵なんだよの誇らしさみたいなもの。触れると、それをたのしむ目の前の友達のことも知れた気持ちになって嬉しい)。前に兄はその兄の友達のことを、「どうでもいい正解を愛するよりも面白そうなフェイクを愛せよ」の話を出した後に「だからまあ、彼はどうでもいい正解を愛している人なんだよ」と話したことがあった。
わたしも、どうでもいい正解の中に身を置いていたい。どうでもいい正解の中に身を置きながら、寄り添いながら、わたしが選んだおもしろそうなフェイクを愛したい。決しておもしろそうなフェイクの街の住人にはなりたくない。
おばあちゃんが作るぶり大根が絶品で、だから圧力釜を京都に置くことにした我々なのだが、肝心なレシピが送られてこなくて持て余している。家電は大体シェアしていて、大体がわたしの家にある。
・『SUPER HAPPY FOREVER』を見た。
今見たい『喪失』をど真ん中で描いてくれててかなりよかった。男性が素直な傷付き方をしていて、うおーいいぞーやれーと熱くなった。会話中に携帯投げ捨てても、飲みすぎて道で吐いても、煙草買いに行かせて買いに行ってくれた人に向かって投げ捨てても、人の大事にしてるもの失くしても、いい。なんででっかい喪失の後、人目を気にして「でも時間が経てば解決するので、皆様には感謝致します」とか言いながらニコニコしてなきゃいけないんだ〜!だし、この狂った状態の男のことを、友人は支えなくてもいいんだ、それもすごくよかった。『Beyond the Sea 』聴くと身体が揺れる、いい曲知れた〜!
今年のうちにあと2本は映画館で映画観る予定。
・打越教授がなくなったとをニュースで見た。
『ヤンキーと地元』という本が好きで、いつか講演を、何かしらの形で聞きに行きたかった。いつかなんてないんだ、とまた思った。去年の今頃ちょうど読み返してつけたnoteをきっかけに、打越教授にじぶんの文章を読んでもらえた。嬉しかった。
特に22歳を超えてから人生にいつかなんてないんだの連続、いつかなんてないんだ、って思わずに済んでいる人が妬ましくもなって、でも済んでいる人が大切な人だったら、一生知らないままでいてくれと願ったりもする。
わたしはとにかくじぶんが惨めでありたくなくて、それ以外ならなんでもよくて、でもじぶんが傷ついたり満ちていないことよりも大切なものもあって、取捨選択がむずかしい。たまに余裕で間違える。今度出る『ヤンキーと地元』の文庫本の解説は岸教授が書いている。岸教授がこの間出した『調査する人生』にもふたりの対談がある。『大阪』を読み返し終わったら、読む。お会いしたかった。悔しい。会いたい人に会う人生にしたい。あなたにわたしは、見えない何かを大袈裟に怖がり、生き急いでるように見えるだろうか。わたしも不本意です、人生愛し愛され安心して眠りたいだけなんですと伝えたい。