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授業すし詰め

 昨日も無事寝落ち、今日は9時から授業だが8時半までベッドから出れなかった。ベッドで10時からのクラスに向けたリーディングをしたが見事に全然進まない。1ページ読むのに寝起きとはいえ結構集中しても5分はかかる。まあでも知ってる内容が結構多かったのでいけるか……と思って諦めて1コマ目のクラスへ。今日は全てディスカッションスタイルの講義である。

 18世紀のイギリスの冴えない事務所(イメージ)みたいな、狭くて古くて奥ゆかしいビルを登ったところにクラスがあった。大学は、いかにもヨーロッパなビルの集合でかっこいいのだが、建物がめちゃくちゃあるうえに、階段の位置もバラバラ、隣のビルとつながりまくっているのに建物の高さにズレがあったり、部屋番号と階数が一致しなかったりと立体迷路のような構造になっている。心許なげに発言したら、「いいかい。この場には何が正しいとか間違ってるとかはないんだよ。」みたいに普通に説教された。いやでも、こっちはそっちが何言ってるかやっと聞こえるか聞こえないかで、自分の発言というより文脈に自信がないというか、ゴニョゴニョ……

 終わったらその足で10時からの2限目へ。こっちの授業システムは、9時から基本的に1時間刻みで授業が行われており、特に何限という概念はない。強いていうなら9限目くらいまであることになる。そして、基本的に授業は5分に始まり55分に終わるので、実質休み時間が10分あって移動できるというわけだ。全然違ってて面白い。10時05分からの授業は、たまたま1限の隣のビルだったが、部屋が密集して廊下がほとんどなくて狭いし、地図もなければ部屋番号と階が対応しておらず、散々迷ったが10分くらいかけてなんとか、地下に発見した。今回は教員含めて6人というしゃべらない方がおかしい人数だったが、考えることはあっても口を全然出せず、最後にラストワードを言わせてもらうだけに終わってしまった。穴があったら入りたい。

 そのあとは15時まで何もないので、その間に終わっていないリーディングを死ぬ気でやる。正味は4時間だが移動などを抜くと実稼働時間は3時間くらいで、リーディングは18ページである。しかもそれに沿った質問が7個あり答えを準備せねばならない。かなりギリギリの戦いだったが、食事も取らずに死ぬ気でやった結果、間一髪なんとか終えることができた。そしてクラスルームに移動、途中で授業の教授と鉢合わせたうえに一緒に迷ったおかげで勝手にアイスブレイクをした気になって着席。結構話してくれるタイプの教授だったので議論は短めだったが、いかんせん6割くらいしかわからんうえに例え話をこちらの求めてきたり、しっかり当ててきたりするので気が気ではない。なんとか発言しておこうと思ったので発言したが、聞き取ってもらえなかったうえに頓珍漢なことを言ってしまい悔しくてたまらなくなった。しかも2回目の発言はスルーされた。泣きたい。

 無事に授業を終えたが、明らかに発言回数も英語力もぶっちぎりで足らず、碌なことも言えず、周りに気を遣われたり、手加減して話されたりした。心底悔しい。特に僕の専門に近い分野の授業でも、本当に大したことも言えずに終わってしまった。専門に近い授業に関しては友達を作るとか以前にきちんと話して議論して発言して存在を証明しないと授業に出席する資格すらないのではないかと思う。顔向けができない。乗り切った気持ちと悔しさで凄まじく複雑な気分になった。

 授業を終えたのちは簡単に買い物をしてホステルに帰宅。ちょっと雑用。今日はホステルで知り合った日本人の人が友達を連れてくるということだったので晩飯を食べるかもと思ったが、今日17時まで飲まず食わずなのでとりあえず麺と鶏を湯掻くことに。キッチンでおしゃべりした人たちと3人で少し仲良くなって、とはいっても普通はサクッと解散するのだが、ひとりが明日暇なら遊ぼうかと言ってくれたことで明日お散歩に行くことが決まりました。嬉しい。

 そのあと、パッキングを終えて日本人の人たちと計4人で会う。なんやかんやでそのうちのおひとりの家にお邪魔することになり、ロンドン中心地の昔からの建物をマンションにした超豪華な家に連れて行ってもらい、そこで修学旅行の夜みたいなおしゃべりを、みんなでソファーに座ってした。楽しかった。気がつけば4時間くらい経っていて驚いたが、バスで帰宅。そのままホステルが同じ人と2人でさらに話し込んだり夜食を食べたりして寝る。

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