アスファルトのワニ
白線の上だけを はみ出さないように歩く
それ以外は断崖絶壁の横断歩道を歩いてる
崖の下にはワニ 腹を空かしたサメもいる
落ちたら食べられてゲームオーバー
はみ出さないように歩く
信号が点滅はじめて
足早な街のその中で
物語はかき消されてく
ワニを閉じ込めたアスファルト
目に見えなくてもそこにあるもの
心の人差し指が差す場所
知らないふりして強がってみても
あの日のままの君はどんな顔?
誰にも読めない言葉で綴った手紙を君に送るから
笑いながらでいい
君の思うまま読んでほしい
四角い場所で四角くなれず
丸い場所で丸になれなくていい
モノクロの景色に見つけた物語
解き放て 彩りとあの日の微笑み
アスファルトのワニ 高橋優
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以下は今年の4月に書き残していた文章。
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アスファルトのワニという曲。高橋優くん。
ライブでこの曲を聴いた時
自分の中の全く無意識だった感情が
呼び起こされたというか…
通り過ぎていたことにも気付いていなかった気持ちに気づけたんだよね。
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多様性。
本当、働き始めてから一生懸命個を消している。
なるべく、なるべく個を消して、なにごともなく済むように。
中学生のときもそうだった、なるべく普通になれるようにって思ってた。
高校は本当変な奴らばっかりで、あーわたしなんて全然普通だって思ったし、
むしろ自分らしく夢を語るみんながまじでかっこよかった。
わたしも夢を語って、いまの仕事についた。
お母さんと赤ちゃんの関係のはじまりを素敵にするための手助けができる助産師になりたいと、思ってた。
今でも思ってる。
バイトしていたとき、多様性を認め合う、という言葉を上司から聞いて、すごく好きだなあと思った。
それぞれの違いを認めて、その中でも人間らしさを大切にして、尊重しあえる環境だった。
いま。
いまは、普通から外れることがめちゃくちゃ怖い。
できてるできてないとは別のところで、個を消して、
なるべく出しゃばらず、
好き嫌いの感情をかぎりなく無にしている。
多様性を認め合うとは違う。
あの人がそう言ったから、あの人がああ言ったからと。
人の意見や顔色がわたしの答えになってる。
自信がない。なにもかもに。意見を持てない。
先輩が悪いわけじゃない。
環境…も多少は、いや、結構あるかもしれないけど。
でもそのせいにはできない。
わたしがわたしの意見を大事にできず、踏み潰してる。
足早な街だからか?日々が。
いや、そういう仕事だ、わたしが選んでいるのは。
それが、結構普通になってきてたから。
だからこの曲を聴いて、踏み潰してた自分の感情とか、
感性とか、
そういうものを愛していいんだよって
言ってもらっているような気持ちになって、
久しぶりに自分の感情が大きく動いたのを感じた。
悔しかった。
自分の大事なものを貫く、
ロックな大人になりたいって思ってきたことが
全然実現できていない。
大切にしたいものは、
アスファルトのワニが見えていた頃から変わっていないはずなのに、
全く見えていない。 。
自分の感性を愛せるのはわたしだけだ。
本当に忘れてしまうんだ。大事にしたいことって。
今年のライブでアスファルトのワニを聴いた時、
はじめて感じる気持ちになって、ライブ中に嗚咽するくらい泣いて。
なんで泣いているか自分でも全然わかんなくて、
これはなんだろうとずっと分析していたんだけどしっくりこなくて、
歌詞を自分で文字に起こしたらするする自分の気持ちが出てきた!
大事にしたいから、残しておく。わすれたくない。
環境を変えるのか、わたしが変わるのか。
せっかく家にいられるんだし、ゆっくり考えよう。
夜勤の休憩1時間使って書いた。笑
高橋優くんは、発達障害をテーマにこの曲を書いていた。
それぞれの感じ方の違いを愛すること。
あなたはどう思った?わたしはこう思う、と言えること。
うん、環境もあるよなあ…
勇気を持って自分の意見を言いたい。言いたいよ。
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