技術の創造と設計
設計者が直接自分で行えることには限りがある。しかし、その「限り」を、自分の能力の限界と思ってはいけない。そう思ったら最後、諦めの気持ちが生まれ、思考停止が始まる。設計者は絶対に思考停止をしてはならない。設計者はつねに考えつづけていなくてはいけないのである。自分で直接行える「限り」以上のことは、限界どころか、むしろ自分の能力を高めてくれる大事な種になる。これは、思考演算のところで説明した「交換・逆転」の考えそのものである。そして、その種を生かすためにも、自分の中で課題設定をできるかぎり早くして、他人の行動をジッと観察する必要があるのである。
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