陰軍VS陽軍
数年前のみぞおちが煮えたぐる程の怒りを覚えた出来事を紹介したいと思います。
それは、学生共の特権である「スポーツ大会及び体育大会」のごく一部分の出来事です。 僕は学生時代からひたすら文字を書きまくり、アイドルの話となると文字を書いている手を止め、テンションが狂う感情のグラフ測定不可能の人でした。
そして、クラスの中では決まった人とだけしか喋らず、巷で話題の「陽的な存在」の範囲内に入れなかった「陰的な存在」だったのです。しかし、残念ながら図体だけは大きかったんですよねー(自分で言うな)。
スポーツ大会って体が分厚い人達が容赦なく前に前に連れて行かれるじゃないですか。僕は、その罠に無理矢理引っ掛けさせられる「陽的眼付けマシーン」として働かされていたんですよね。 しかし、この日は嫌悪感を抱き散らかしていた「ムカデ競走」という団体行動の塊の競技の順番決めだった。 「お前先頭行ってくれん?」やはり来た。そして、今までに胃、心臓の底に貯めてあった真っ黒に染まった塊を絞り出す様に「嫌です。」と言った。 「なぜ?。お前しか居らんぞ。」あれ程悪魔の様な眼球は人生で初めて見た。 それでも僕は曲げず、挫けず、折られず「嫌です。」と網膜をかっ開いて言った。 ここで人生で始めて「無視」と言う良し悪しがはっきりと反映される行動を起こした。
三日連続「先頭に行けや」と言われた。
そして大会本番。「次はムカデ競走〜」音楽教師の声帯を恨んだ。ムカデが運ばれている風景を左斜め下で見ながら、ひたすら表情筋を固定させた。 ムカデが運ばれてきた。 「お前先頭行けや!」と約1000人程が集結する場で怒号を唱えると「嫌です。」といつも通り言った。「先頭行けや!」と三人体制で寄ってこられた。そして遂に「遅いぞ!後悔するぞ!」と校内限定では初めて怒鳴り散らかした。そして、無意識でムカデの足部分を豪快に蹴り散らかした。 「あいつ何怒ってんのけ?」シナリオ通りだ。 そして、心臓の底と胃に火をつけながら世界一苛立ちながらムカデを漕ぎ続けた。 結果は残念な事に自己新の記録を塗り替えた。「お前なんで嫌って言ってたんけ?」と聞かれると「日頃の僕の姿が答えです。これで分からなかったら言ってあげます。周りの目が怖いからです。」陽的な存在は目尻をシワシワにして呆れ及び小馬鹿にした笑みをこちらに向けて「何がやねん。」と言った。 苛立ち、殺意、喪失感、悲壮感、殺意が混じった世界五大感情が製造されている間僕は世界史の授業を受けていた。「正解、不正解ハッキリさせろや。自称陽的な存在さん」許しませんよ♪
とこの様な出来事がありました。
みぞおちが焦げそうなのでこの辺で失礼致します。ではでは。