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イタリア現地の生情報!ジェンダーギャップについて意見交換してみた

私はイタリアに住む日本人女性を集めたグループを運営しています。
先日、毎月恒例のオンライン交流会を実施しました。

いつもゆるく雑談をしているような形でしたが、今回からゆる〜くテーマを設けてみることにしました。


今回のテーマは
「イタリアでの女性の在り方について・ジェンダー問題について」


今回は少人数で2-3名の方が参加してくれました。
多い時は6-7名参加なので、こじんまりとした会になりました。

メンバーさんからの意見や見解がとても興味深かったので、こちらにまとめてみます。


男尊女卑は存在する?

結論から言いますと、存在します。
イタリアは非常に保守的な国で、そういう感覚は少なからずまだ残っています。

欧米諸国は日本に比べ、女性の地位は言うほど低くないと思われる方が多いのではないでしょうか。
ジェンダーギャップ指数の日本の順位の低さが話題になることが多い昨今ですが、イタリアも実はそんなに高い位置ではありません。

イタリアはなんと63位!(146か国中)
日本は116位(涙)

女性は家を守る人、家事をする人、子供の世話をする人。
そういう認識の人もまだまだ存在します。
(イタリア人は嫉妬しやすい人も多いこともあり、旦那さんが奥さんを外に出さないようにすることもあるとのこと・・・!驚)

もちろん世代によって異なります。
日本と同じように、少し上の世代の方がそういう感覚を持っている人が多いです。

やはり若い世代はそうではなく、共働きが基本になっています。
(周りで専業主婦を見たことがないという意見も。)
でもそれは共働きでないと生活が出来ないというイタリアの経済状況を反映しているとも言えます。
若い世代はお料理ができる男性も多いとのこと。

ちなみに子どもがいる家庭の場合は、母親がパートなどで勤め、父親がメインの稼ぎ頭となることが多いようです。(日本と同じですね)

イタリアは女医さんばかり?!

私がこの交流会で一番印象に残っているのがこの話題でした。
イタリアのお医者さんには圧倒的に女医さんが多いらしいのです。

「なんだか女医さんばかりな気がするな〜」という意見が出たのです。
あるメンバーさんがデータ付きのサイトを教えてくれました。
(↓イタリア語のサイト)

イタリアでは、
65歳未満のドクターのうち、全体の54%を女医さんが占めています。

年齢が下がるに連れ、割合は増えていきます。

すごいですよね!私は感動を覚えました・・・!

なぜこんなに女医さんが多いのか。
その要因の一つは日本とは全く働き方が違うということだと思います。

イタリアはホームドクター制度があり、かかりつけ医が各人(各家庭)に決まっています。
そのドクター達ですが、時には半日しか診察をしていなかったり、休みの日があったりします。
なので、急ぎの時でもすぐに診てもらえないことも。。
患者側からすると少し厄介なのですが(笑)、そういったフレキシブルな働き方が女性のお医者さんを多数輩出しているのではないでしょうか。

子供のいるママであったとしても、軍隊についていくような業務をしている人もいて、出張で僻地に行っていることもあるとか。
もちろん周りの協力も必要ですが、日本では考えられないような状況だと思いました。

日本では女医さんを探すのには苦労します。
産婦人科でも男性のお医者さんが多い中、他の科で女医さんを探すのはとても時間がかかります。
2020年のデータを見ると、日本の女医さんの割合はまだ22.8%でした。
少ないですね・・・。

若年層の女性割合は増加傾向にあるようですが、まだまだ時間がかかりそうですね。


「マンマの国」はいつまで続く?

イタリアと聞くと、明るく陽気なマンマが美味しい料理を作ってくれるイメージはないでしょうか。
日本だけではなく、他の国でもそういったイメージを持っている人は多いと思います。
このマンマのイメージはこれからも受け継がれていくのでしょうか。

実際イタリアの手作り家庭料理は非常に時間がかかります。
パスタ生地を小麦粉から作ったり、ラグーソースを何時間も煮込んで作ったり・・・。

今の若い世代が、共働きの中料理にこれだけの時間を費やせるとは到底思えません。
メンバーさんに「パスタを一から作ったことがあるか」という質問を投げると、皆揃って首を横に振っていました。

(最近は男性も家事を一緒に行いますし、パスタソースや出来合いのものを調達することも多く、食事は簡素化してきているとのこと。)

イタリアでは日曜日は家族が全員集まります。
マンマが手の込んだ料理を振る舞って皆でランチをします。
「Pasta al Forno(パスタ アル フォルノ)」と言う「パスタのオーブン焼き」が定番です。⇦ラザニアなど!

毎週のように集まるので、メンバーさん達も結構お疲れ気味なのですが(笑)、こういう文化もいつかなくなってしまうかと思うと少し寂しさも感じますね。

〜〜〜
イタリアも日本も世代によって違いはあるものの、若い世代にとってはジェンダーギャップは少なくなってきていると感じます。

しかしながら、両国間で違いがあるのも事実です。
働き方や社会のあり方によって、女性の活躍や生きやすさが左右されるのだなと感じました。

1時間ほど交流会を行いましたが、まだまだ聞きたいことがたくさんありました。
次回からもテーマを設けて、いろんな意見を出してもらえる場にできたらいいなと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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