Life is minority ~コロナ禍での多拠点生活~
2021.3.31 7年8ヶ月勤務した職場を退職した。社会福祉法人にて知的障がい者の支援職員。
生きがい、やりがい探しのサポート。個性を活かし誰もが活躍できる社会を創造する仕事だ。
とある年の元旦勤務の日。
訃報。担当のまだお若い在宅の方で年末から調子が高い状態との連絡は受けていたが、あまりにも突然。もっと何かできることがあったのに。夜の宿直中の休憩で、月を見ながら涙が垂れていたのを思い出す。人の死から学び原動力に変えるとゆうのも失礼ではあるが、人生一度きりといつ何が起こるかわからない、後悔しないをより濃くモットーに。公私共にエネルギーに満ちた日々を送ることができた。
思えば以前の若かりし頃。わずかな保険会社勤務では相互扶助の精神を学び、約9年居た福祉業界にも繋がっている。
また人をみる(この¨みる¨というのは見る視るときに看る、まるでミルミルミチル?笑)。
ちょうど人をみる事から、自分をみる側に天秤が傾き出したタイミングが来た。
いつか旅に出ようと思ったきっかけは、2017年6月キューバを訪れ、白昼から広場でサルサを踊る老若男女、屈託のない笑顔を見た。また世界2周目の日本人の猛者に会い、訪れた200カ国ほどの話を聞く。やはりいろいろと行ってみたい好奇心に掻き立てられたのは決めてである。
コロナ禍により、すぐに海外は難しい。逆にあまり巡れていなかった、日本を巡ろう。そう思い立った時、定額住み放題サービス「address」を知る。もともと神奈川県鎌倉にて5年。ゲストハウスに私だけ賃貸住民で住み、ゲストさんやスタッフとシェア生活をしていた。逆バージョンと言いますか、自分が訪れる側で会員同士の繋がりでシェアして住む。多拠点生活しながら日本を旅する。なんだかワクワクする。
そんな流れで、私のminorityな生活が始まった。
各地と被らない項目を厳選した、徒然なるままの記録。
入口~神奈川県藤沢・どこでもドア~
初陣はどこでもドア〜🚪
バックパック、ショルダー、達磨の三種の神器と3枚のTシャツと共に。
まずは近場から旅のはじまり。
コロナはてつぼう(徹底的に防止)
安全と健康は念頭に、粘り強く幼き頃の逆上がりの練習のように。
まだ見ぬ自然、景色、人、食、、述べ出したら数え切れないであろう出会いに想いを馳せて。
この先どうなるか、なりたいのか、未知なる自分にわくわくして旅していきたい。
1.神奈川県鎌倉市・キッチン
夕方に家守さん(ADDressの家での生活をサポートするコミュニティマネージャー)から夜リビングでご都合よければお話しましょう!との連絡を頂く。
昨日はキッチンでお若いテレワークの男性1名とすれ違っただけでしたが、帰宅後はリビングで家守さんと会員さんと語らい。
やはり皆さん個性的。知らない分野の話は有難く、質問にもお応え頂き、共通するのは愉快で気持ちよくシェアできること。
会員コミュニティでビールや山岳部など、複数の部活があるとか。
今まで受け入れ側寄りな生活から、少し逆の立ち位置でありつつも、皆フラットな関係。
1軒1軒家の間取りや出会う方も毎回異なるし、宿泊する度に新鮮なんだろうなぁ。この生活、早くも面白い。
2. 熊本県宇城市・再会
御輿来海岸干潟の奥にはうっすら雲仙岳。絶景に癒しと感動で自然とお口チャック。
昼間の激しい波打ち際は夕方にはどこへやら海遊び。
実家は走って30秒の幼馴染かつ高校の先輩でもあり、15年ぶり程の再会。同高の旅好き奥様ともご対面。
急な連絡に1日満喫させて頂き、人生御縁と出会いにしみじみと感謝。旅人になってよかった〜。
3. 大分県別府・温泉
地獄巡りに温活、蒸活。日本旅のよさは湯があることですね。
addressのお宅にも露天風呂付きで1日3回はいい湯だなぁ〜。
4.宮崎県油津・商店街
ノーマークだった街に5分で虜に、また広島カープのキャンプ地である。
商店街にはコンテナを活用した古本屋やカフェ。滞在先のaddress1階部はご自由にレコードどうぞと面白い地域デザイン。
魚うどんにも驚かされる。
5.鹿児島県鹿屋・学校
5年2組に宿泊。
教室でビールだなんて、、そんな禁断なことを子供だった大人が。
(中学時代に某テレビ局の未成年の主張!とゆうコーナーが母校にやって来ました。書類選考落ちで主張できず、大した内容ではなかったかと笑)
旅は意外な場で回想とゆう機会を設けてくれますね、落ち着いたら学校へ行こう!
6.神奈川県真鶴・紳士
ここはなんもないけどいいとこだよ〜!あなたみたいな若いもんが来てくれるのは嬉しいねえ」。
15分ほどお互いの話と歓迎して下さり、御紳士も手の振りで舞いを見せくれてなんともお茶目。
また坂を登ってハウスへ帰る活力を頂きました。
四方八方、水陸空を見渡たせるポジション。
サンセットは見えないけど、空の色の移り変わりが繊細。
なにもないとは思わないのですが、それが贅沢かついいところでせう。
※真鶴には町に独自の「美の基準」とゆう条例があり、美しい町並み。
7・岐阜県郡上八幡・シルクスクリーン
郡上発祥のシルクスクリーン印刷。
3日間歩いて見て感じたことを、ワークショップにて興してる。
手ぬぐいにボルドーの長良川鉄道、ミントのような清流はアユ釣りが解禁された吉田川、キャメルは奥ゆかしい城下町の街並み。
見本を参考にしつつ頭に完成図はない状態から色、柄を決めていく。
最後は車両を途切れさせ、線路のように私の旅は続いていくイメージ。終着はまだ見果てぬ。
時に脱線したりはみ出したり(事故は起こさぬよう)。ゆっくりと各駅停車、飛ばし飛ばしの急行、加速の快速でも右肩上がりに進んで行こう。
何事も初体験は楽しい、童心に帰る。
8.岐阜県飛騨古川・旅館
とある日の朝食。皿数の多さにどうにか一枚で撮り納める。(基本素泊まりなので、こちらは追加注文)
朴葉味噌、ニジマス干物、お好みで漬物を炙る。漬物ステーキは郷土料理で香ばしい。
登録有形文化財の旅館も提携しているaddress。
歩いて風呂、食べて風呂、飲んで風呂のルーティーンは日本旅の贅沢。
9.滋賀県彦根市・ゆるキャラ
15歳のゆるキャラさんに迎えられる。
町中も夢京橋キャッスルロードや四番街スクエアに銀座商店街と新旧が入り混ざり、川沿いには緑地と欅が続く道の自然もあり。
鉄板あつあつジュウジュウと音を立てたままお出しされたハンバーグ。近江牛にゴロッと玉ねぎでとろけちゃう柔らかさ。卵の黄身と絡めたらもうほどかれる。
おかあさんが捏ねておとうさんが焼く、熟年ご夫婦の連携プレイが500円。最近のワンコインには頭も舌も下がりっぱなし、美味しゅう。
宿泊先までノンストップで汗だくな日であった。
10. 京都府鴨川・ビール
休憩に鴨川とビールと私、鴨は見当たらぬ。
kyotobeerlabさんは地元秦野のHANOCHAを委託しているブルワリー。僭越ながらご挨拶と京都や西日本のお話。
テイクアウト販売はやってらしたので、かぶせ茶ホワイトエールを頂く。オレンジピール、コリアンダー入りですっきりした酸味が心地よい。
11.奈良県奈良市・靴下
お洒落は足元と素材から。
足袋タイプで旅用に。鹿&奈良漬カラーをチョイス。
5本指、スポーツ用やアイスコーヒー用など多様な品揃え。
日本一の靴下生産地。
英語
スペイン語
ポルトガル語
ロシア語
日本語
ドイツ語
フランス語
の「左」
ご一緒に覚えられちゃう。
12.和歌山県熊野・古道
熊野古道。
中辺路を22キロ7時間コース。
の予定が4分の1あたりで順路の番号を見失う。方向音痴炸裂。
正直進むに連れ、道は拓けるより不安が増していく。熊野古道ではない、の標識を見つけ公道へ出ることに。
と言っても延々と続くトンネルや蛇、鳥の囀りとともにただひたすらに本宮を目指す。
結果、4時間45分で到着。
にわか熊野古道、巡礼の道となってしまったが目的を果たし達成感と安堵感が半々。
人生の中で通算47都道府県、最後の地和歌山県。
ざっくり制覇。熊野より、出発と書いて新たな旅立ちなのでせう。
13.大阪府梅田・ケーキ
おじさん、食べちゃうぞよ!笑
ホール食いのつもり、端からスプーンで。
まずは焼き立てアツアツふるふるを。
半分はあえて冷たいのを頂こう。
レーズン好きは、散りばめられた実を宝探し。
真ん中にはいなかった。
14.兵庫県神戸市・出会い
1986の数字、同い年。
⚓️のマーク
ZAKKAの文字に導かれる。
店主の方にざっと自己紹介しましたら、話に花が咲くとはこうゆうことでせう。お店のこだわりをお聞きし、セレクトや別注の品々。掘り出し物が宝探しのようで好奇心が擽られる。
はたまた私の旅にご興味頂き、応援しますと仰ってもらい嬉しい。
エネルギーやプラスのパワーの話ができるのは御縁や引き寄せだなぁと。
backpackerにぴったりでテンションがあがるTシャツ。
1日10〜20キロ程歩くのが私の旅スタイル。
Tシャツはやはり動きやすく、もはやユニホーム。
灘界隈はまったりしつつ、古きよき商店街にマンションなどの新しき。公園や大通りも混み込みせず、住みやすい感じ。
また見上げれば六甲山に反対側は海で自然がある開放感。
よき町だ。
15.新潟県十日町・部活
ヨコノリ部活動。約10年ぶりのゲレンデ→日本三大薬湯温泉→呑み語り
シェフな会員さんと滞在のタイミングが重なると、こ〜んな品々に出会える。
ここまでの道のりで仕入れて下さった食材や地物で調理。オープンキッチン完備の拠点。
洗い物や準備の分担で、豊かな食卓に。
さらに何が面白いかと、拠点に居たお子さんがスノボやってみたい!の一声で便乗し、そのまま元の拠点へ一緒に帰るとゆう。笑
ほとんどが初対面。会員とゆう繋がりとゲレンデで雪遊びゴコロの目的を持った者同士、少人数で楽しめちゃう多拠点生活。
ゲレンデを振り返る。ワクワク(面白さ)とドキドキ(怖さ)の狭間であった。
スポーツはなんでもやるが、苦手な寒さに毎回よくぞ怪我なしで済んだなぁとスノボとスキーは退いていた。リフトから落ちたこともあり、特に降りる際がこわい。
ですが滞在拠点があった事、雪国への戯れ復活願望、スノーアクティビティのエアボードに興味津々。私をスキーに連れてって〜!自ら参る。
新しいことに取り組む時は、如何に楽しむか心持ちで左右される。
童心を忘れないようにと挑む。なんだこりゃ、ソリとはまた違い楽しい!
最初はカーブできずコースアウトと言えど、もっこりの雪に救われる。出過ぎるスピードも膝や足で減速でき、バランス感覚の疎さや身体の硬さも、これなら自力でどうにか調整できる。
だんだんスリルや雄叫びが快感に。体重移動も慣れて、カーブにスピンも!
スノボやスキーはもういいやの方にも、とってもおすすめ。
スノボに挑戦する七転び八起きの少年の姿にも感化され、とってもよき笑顔に大人も嬉しい。
いくつになっても成功体験を得るのは大切。他の事もきっとできる!に繋げたい。
少しの痣と全身の贅肉痛もなんだか心地よい、そんな翌日。
出口〜出口からまた入口へ〜
私の日本旅は現在も続いている。
海外は行けれるようになったら、まずはマルタでだるまを!
前職で生産していた日本の縁起物、達磨を普及したい。旅も人生も十人十色。