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スタートアップ創出シティカレッジ

私は、現在、中山間地域にある介護施設に勤務しています。近隣にお住いの要介護認定を受けられた方々が、毎日20名ほど通所されています。目的は入浴などのセルフケアの援助や、リハビリテーションを実施することで、お元気にご自宅での生活が継続できるよう支援することです。

仕事は充実しています。一番好きな時間は、利用者の方と何気ない日常の会話をしている時です。関りが長くなってくると、身の上の話をして下さる方もおられます。いつもニコニコ、穏やかな表情の中にも、過去にとてもお辛い経験をされていたり・・・。しかし、会話の中で、1度は大きく口を開けて、声を出して笑って頂くことを意識しています。

若い頃は、自分自身が充実感を味わうことができれば満足でした。しかし、経験年数が長くなると、そうもいかなくなってきました。疑問や違和感を感じても、転職をしたことがない私には比較対照もありません。無性に所属している組織の枠組みからはみ出したい衝動にかられるようになりました。しかし、無鉄砲に組織を飛び出す勇気もありません。「さあ、困った」と思っていた時、見つけてしまったのです。ちょうど1年前です。

市の広報誌の募集記事が目に留まりました。それが、スタートアップ創出シティカレッジです。募集対象は「市内で起業したい人、社内ベンチャーに取り組む人」。ちょうど数年前から、「このアイディア、商品化出来ないかしら?」と個人的に取り組んでいる内容がありました。安易に、「ここに参加すれば実現できるかも!」と考えてしまったのです。まさに、後先考えず、あるのはやる気だけ。昨年の夏から参加し、今年の3月に研修過程を修了しました。そして、今も挑戦は続いています。最終的なゴールは、まだぼんやりとしています。不安しかありません。でも、「諦められないなら、進むしかない!」と思っています。

私の職場には、利用者さんが持ってきてくださる花がたくさん飾ってあります。春先のチューリップや水仙から始まり、現在は、アジサイがとてもきれいです。

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