俺という人間
「あなたは今、幸せ?」
あ…
もちろん宗教の勧誘とかではないですw
ご安心くださいw
俺は無宗教の一般的な日本人。
初詣や厄祓いは神社へ出向き
クリスマスはケーキを食べて祝い…
先の事はわからないが、
きっと葬式はお寺でお経を読んでもらうであろう、実に一般的な日本人だ。
卒業後に大して仲良くもなかった異性の同級生から突然呼び出され、
「告白される…のかな?」
なんて下心丸出しで待ち合わせに向かうと、
決まってこの言葉とともに宗教やマルチの勧誘をされたっけ。
…
早々に話が脱線しとるやないかいw
この通り、残念ながら俺には文才がない。
最終学歴も恥ずかしながら地元の中学校。
活字が好きな文学少年だったわけでもない。
そんな俺が何の因果か文章を書いている。
「あなたは今、幸せ?」
この問いに、どれだけの人間が
「幸せだ」と即答できるのだろう。
自己紹介がてら、少し俺という人間について書いてみたいと思う。
1度目の結婚は20歳の時だった。
3人の姉貴たちも21歳までにはみんな結婚していたから、
それが普通なんだと思っていた。
漠然と20歳になったら結婚するものだと思っていたのだ。
無知だった俺は、人より早く結婚して子供を持つことがステータスだとさえ思っていた。
もちろん、早く結婚して家庭を持つことが悪いとは言っていない。
若くして家庭を持ち、幸せに暮らしているご夫婦もたくさんいらっしゃる。
問題はそこではない。
俺は誰よりも結婚に夢を見ていたのかも知れない。
結婚が幸せのゴールかのような幻想を抱いていたのかも知れない。
幸運なことに、俺の容姿は悪くない。
女に困ることもなく、よくモテた。
運命の人なんて信じていなかったし、自分から告白することなく女は寄って来るものだったから、来る者拒まず去るもの追わずだった。
憧れのあの子を振り向かせたい!的な努力の恋愛もしたことがない。
だから誰と結婚しても同じだと思っていた。
想われるままに結婚すれば、そこが幸せのゴールなんだと勝手に信じていた。
そして、
20歳になった時、その当時付き合っていた彼女と結婚した。
その後のことは想像通りだ。
妻に想われているということにあぐらをかき、どこか妻のことを下に見ていた。
俺の一生をかけて幸せにする!なんて思える程、俺は妻を愛していなかった。
俺はほとんど家に帰ることなく仲間と遊んだ。
ナンパしてそこそこな女を持ち帰り、簡単に一夜を共にした。
後腐れがないように、名前も連絡先も伝えることはなかった。
誰を抱いても一緒だった。
家に帰れば妻も同じ様に抱いた。
そして適当に家族サービスをし、子宝にも恵まれた。
周りから見たら幸せそうに見えたと思う。
でも俺は満たされていなかった。
いつも何かに不満で、でもその不満の原因が何かもよくわからずにただ過ぎてゆく毎日。
こうやって歳を重ね、いつか死にゆくのか…
そう考えると人生が堪らなくつまらないものに感じた。
そしてその葛藤から、また浮気を繰り返した。
SEX中の快楽だけが、俺を満たしていた。
姫ちゃん(仮名)に出逢うまでは…。
「あなたは今、幸せ?」
俺?
俺はもちろん幸せですよ。
だから今、文章を書いています。
自称、絶倫イケオジ改め、愛の伝道師としてw