見出し画像

カレー女子が美術館女子の話をする

美術館女子と言う言葉が昨日からTLを流れていて「おおう」と思ったので、思ったことを書くのだけれど、あらかじめ断っておくと、私はジェンダーやポリコレの話をするつもりはさらさらなく、これは単なる好き嫌いの話です。

それはそれとしてタイトルのカレー女子ってなんやねん。今思いついた言葉なので深い意味はありません。カレーを食べる女性を指す言葉です。いや、わざわざ言葉作らなくたって女性もカレーは食べる。インドカレーも欧風カレーも日本式カレーも食べる。何ならグリーンカレーも食べるし、スープカレーに至ってはもはや「カレーは飲み物」の代表格である。知らんけど。そのとおり。カレー女子なんて言われなくたって、女性はカレーを食べている。

にもかかわらず唐突に降ってくる「カレー女子」という言葉。そして展開される「女子でも食べられるカレー」という謎のラインナップ。もしかしたらパイナップルやマンゴーが入っているかもしれないし(恐ろしい偏見ですが、昔ココイチに実際あったしまあまあ美味しかった)、パンケーキにカレーがかけてあるかもしれない(これは本当にただの偏見なので一応謝る)。やがて「女性が食べるカレーってこんなでしょ」というイメージがメディアによって形成され、おまけにそういうイメージが鑑賞や消費の対象にすらなっていく。

いや、普通にカレー食べさせてくれよ。

かつて、カレーを食べに行こうと誘ったらギョーザ専門店を予約してくれた人がいたのですが、それくらいカレーの解釈は多岐にわたり、関わり方も色々あり、ターリー屋食堂のキーマカレーが世界最高のカレーだと思っている人間(私だ)もいれば、ココイチで甘口を頼む人もいるし、家で作るカレーが一番だという人もいる。好きに食べればいいんじゃないの。

たとえばで、「刀剣女子」という言葉は分かる。歴史的に男性が使うものであったし、それが時代の変化によって(まあゲームだって時代の変化の一部だと思うので)女性が主体的に興味を持つようになったという、象徴的な言葉になっており、これはこれで色々あるにしても、個人的には良いのではないかさえと思う。でもまあ、カレーは違うじゃん。美術も。

美術館に話を戻すと、私は美術に関しては好みが非常に狭く、現代アートなんかはほとんど心に響かないので見に行くこともなかったりします。なので、女子云々以前に、美術館にはよく行くけれども現代アート見に行ってるわけではないな、という感覚があり、まあどっちかというと今回のアレコレに関しては、そもそも企画からして単なる「Not for me」なのだろうな、と理解してそっと終わりたいところ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?