佐々木海月

物語る人。ササキカイゲツと読みます。 SF小説を書いたり、本を読んだり、旅をしたりしています。

佐々木海月

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マガジン

  • 思考メモ

    感じたことと、考えたこと。ただの日記っぽい文章。

  • 見ること

    旅先のあれこれ、博物館、美術館、映画、その他色々な「見る」ことについての話。

  • 読むこと

    読んだ本、読んでいる本、気になる本、そういえばあんな本、などなど。

  • お知らせ

    小説を書いている佐々木海月からのお知らせ。イベント出展や新刊の予定などなど。このnoteに関することもここ。

最近の記事

移行のお知らせ

これまでポートフォリオ的に使っていたウェブサイトがあるのですが、そこにblogを設置できたので、今後は活動のお知らせや、気まぐれな日記的な文章は、そちらに書いていこうと思います。 https://europa-ocean.net/home/category/blog/ 年内はこちらで書いていた記事を振り返りながらお引っ越し作業をしています。 移転については、もともと前述のウェブサイトを有料サーバーに置いており、そこにblogを置けるなら外部のプラットフォームをあれこれと

    • はやぶさ2の夜の覚書

      先週末は、はやぶさ2が帰ってくるというので、中継に貼りついていた。午前2時半にカプセルの火球を見届け、結局そのあとの中継も続けて見てしまい、3時過ぎに寝た。めちゃくちゃ楽しかったので、何となく何か書いておくべきだな、と思ってこれを書いている。 宇宙探査とか宇宙開発とか大好きで、はやぶさ2も、スイングバイを見送り、タッチダウンを見守り、なんかそういう節目節目のイベントをいちいち楽しみにしていて、それがとうとう地球まで戻ってくるというので、もう意味も分からないくらいそわそわして

      • ロンドン・ナショナル・ギャラリー展のこと

        大阪の国立国際美術館で開催中の『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』に行ってきた。全61点、数は少ないけれども全てが「主役級」とうたっているだけあって、なんかもう凄かった。凄かったです。たった61点を見るのに、2時間半くらいかかった。こういう展示ではよくある「関連作品」や「習作」の類は一切なく、61点ぽっきり。 一番の目玉はやはり看板にもあるゴッホの『ひまわり』で、一番最後に、お待たせしました皆様これを見に来たんでしょう!?とばかりに輝かしく展示されていた。ほんとに輝いてい

        • 『さまよえる湖』:感電するように

          最近、コロナもまあぼちぼちということで会社に出る日が増えており(できればテレワークしたい)、電車の中で音楽を聴くという「そういえばそんなこともやってた」みたいなことをしていた。テレワークになって、この半年ほぼ音楽、聴いていない。基本的にBGMは環境音が好きなので、作業中はあまり音楽を流さない。環境音というのは森の音とか雨の音とかレストランのガチャガチャした音とか、そういう。疲れてるとアニメや洋画の円盤回したりするけど、音楽...このところ聴いてないなあんまり...そういえばだ

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        記事

          『モモ』:結局、食洗器は買っていない

          『&Premium』の「あの人が、もう一度読みたい本。」(2019年10月号)をぱらぱらと見ていたら、ミヒャエル・エンデの『モモ』が挙げられていて、ふと本棚から引っ張り出してきたので、これはそんな話。 ちょうどお題箱に「好きな児童文学/絵本」というテーマを頂いたところだった。ところっていうか、もう1週間前だけど。そういう感じのゆるいノリでお願いします。このテーマはたぶん、遠い記憶を掘り返すといい感じのものがザクザク出て来るやつで、児童文学だけじゃなくて絵本についても色々喋り

          『モモ』:結局、食洗器は買っていない

          エントロピーとは戦わない

          本はいくらあってもよいし、本にはいくらお金をかけてもよい、という家庭で育ったせいで、気の向くままに本を買い、積み、気まぐれに崩し、ときには天の意思により崩れる、みたいな生活を送っている。一度崩れた積読タワーはもとに戻ることはなく、崩れた上に新たな積読タワーが建造される。 これが熱力学第二法則、いわゆるエントロピー増大の法則である。いや、片付ければよくない?とは思うけれど。 ちなみに実家、父書斎に本が入りきらないため居間やダイニングにまで本棚が置かれ、その結果として、焼肉な

          エントロピーとは戦わない

          pictSQUAREイベントに初参加しました

          ファンタジー系オンライン同人誌即売会「幻想の宴2」に参加させていただきました。その御礼&レポです。 今回のイベントは、pictSQUARE(ピクスク)のサービスを使用した、オンラインの仮想空間での同人誌即売会でした。ピクスクイベントは初参加だったのですが、ざっくりした感想を言うと、もっと人が集まったらめちゃ楽しそうなんだけどな!!!に尽きるので、宣伝も兼ねてレポートします。いや、前日にばたばたと準備してた奴が何言うねんな感じなんですが、もっと前準備がんばっときゃよかった..

          pictSQUAREイベントに初参加しました

          対策をとれば大丈夫、なわけなくて

          大規模な同人イベントが開催されていく中で、9月に控えている「文学フリマ大阪」が開催の方向に動いているそうで、出展申し込みをしている私はさてどうしようかと考えているところです。大阪モデルは本日から「黄色信号」となる見込みで、まだ先行き不安な思いもあり、なんかそんな感じで書き散らかしますので、適当に流しそうめん対応でお願いします。 そもそもの話でアレなんですけど、対策を取れば大丈夫だと言えるのは、すべての人がひとり残らずガイドラインを厳守して行動する前提です。 先日読んでいた

          対策をとれば大丈夫、なわけなくて

          テキレボEXありがとうございました

          それっぽい画像がなかったので、無配の折本を必死で折ってた時の画像を。 オンライン同人誌即売会『Text Revolutions Extra』(以下『テキレボEX』)に参加させていただきました。5/18から5/31までの受注期間を無事に終了し、もろもろの作業も終わりまして、そろそろご注文くださった皆様のお手元に届いているようです。 お申し込みくださいました皆様、宣伝にご協力くださった方々、そして準備会の皆様、ほんとうにありがとうございます。 2週間かけて受注し、届くのは約

          テキレボEXありがとうございました

          大阪キタのお気に入りカレー屋5選

          前回、カレー女子とかいう意味不明な言葉を遊び半分でこね回したために、カレーについて真面目に語り直さねばと思った結果のこれです。独断と偏見および私の好みで、大阪キタ(というか新大阪~梅田あたり)のお店を適当に紹介するので、みんなカレーを食べればいいと思う。 コース料理が美味しい店とか、みんなで行った方が楽しい店とかもあるんですが、今回はひとりでふらっと入れる店だけをチョイスしました。 モジャカレー@新大阪 昼になると行列ができる人気店。まあまあの頻度で行ってる。というか外

          大阪キタのお気に入りカレー屋5選

          カレー女子が美術館女子の話をする

          美術館女子と言う言葉が昨日からTLを流れていて「おおう」と思ったので、思ったことを書くのだけれど、あらかじめ断っておくと、私はジェンダーやポリコレの話をするつもりはさらさらなく、これは単なる好き嫌いの話です。 それはそれとしてタイトルのカレー女子ってなんやねん。今思いついた言葉なので深い意味はありません。カレーを食べる女性を指す言葉です。いや、わざわざ言葉作らなくたって女性もカレーは食べる。インドカレーも欧風カレーも日本式カレーも食べる。何ならグリーンカレーも食べるし、スー

          カレー女子が美術館女子の話をする

          梅田スカイビル、あるいは未知を積む話

          読んでいない本を積んでしまうのは、もしかしたら、身近に「未知」を置いておきたいからでは、と気づいたので聞いてください。決して衝動買いによる無計画なアレのソレで梅田スカイビルみたいになっているわけではなかったんですよ。たぶん。知らんけど。 緊急事態宣言が一旦は解除され、大阪においても店が営業を再開し、何が嬉しいかといえば本屋が開いている。最高。見渡す限り本。しかも、その多くが読んだことのない本。これだ。最高オブ最高。この景色に課金したい。調子に乗って色々買った。またスカイビル

          梅田スカイビル、あるいは未知を積む話

          フォリー・ベルジェールのバーに行きたかった

          コートールド美術館展(神戸展)が、コロナのせいで開幕することなく終了してしまい、なんかこう…コロナウイルスを呪い殺す方法ないかな…みたいな気持ちの週末です。こんばんは。いやほんとに、まじで。コロナ...すり鉢で磨り潰して焼くぞお前...(過激派)。 だいぶ前の日曜美術館か何かで、「マネの『フォリー・ベルジェールのバー』は、その時代の社会の縮図のように様々な人が描かれている」という話をやっていて、絵が背負ってくる物語の大きさに驚いたりしていました。 その昔、絵というのは、た

          フォリー・ベルジェールのバーに行きたかった

          世界のエントロピーは低下する

          世界は秩序の中に静けさを求め、やがて時は巻き戻る。 などという妄想をしていたけれども、エントロピーが低下することはなく、部屋の中にいれば静かでも、よく見れば世界はどんどん乱雑になっていく。しかし引きこもり生活も1か月半になろうという今日、仕事で持ち込まれるトラブルや無理難題や面倒くさい相談はすべてメールという文字の形をしており、ややもすると世界は文字でできているのかと錯覚してしまう。文字ならば何とでもなるけれど、残念ながら世界は文字ではない。ここまで何の意味もない手癖の文章

          世界のエントロピーは低下する

          オンライン同人誌即売会・テキレボEXに参加します

          5/18~5/31に購入受付が行われるオンライン同人誌即売会「Text-Revolutions Extra」(以下、テキレボEX)に「エウロパの海」という屋号で出展します。 静かなSF、遠くを旅するような物語を中心に本を頒布します。Webカタログで試し読みもできますので、初めましての方もよろしければ覗いてみてください。 エウロパの海-WEBカタログ(Text-Revolutions Extra) 新刊はありませんが、無料配布のポストカード(裏に短いお話が書いてあるもの)

          オンライン同人誌即売会・テキレボEXに参加します

          変わるものについて考えていた

          ただのとりとめない日記。 昨日と今日、大きな仕事と大きな仕事の間にある小さな隙間に入り込んだおかげで、夕食どきに夕食を食べることができて、何だかこんなに時間に余裕があると後が怖いぞ...みたいになっております。こんばんは。 夕食どきにテレビを点ければだいたいコロナのことで、商売をしている人の色々な工夫や、医療従事者を支援しようとする人たちのことや、医療現場の大変さが、短いVTRで次々流れていって、何だか世の中の人たちは本当に滅茶苦茶頑張っているのだな...私もがんばっとこ

          変わるものについて考えていた