殴り方は色々ある

ライブなんてもう久しく行っていないし、ファンクラブの類もぜんぶ抜けてしまって、気がつけば音楽もろくに聴かない人間になっていました。なんてことだ。半端にバンギャみたいなことやってた人間が、丸くなりやがって。尖ってこうぜ。

先日、解散まで付き合うと決めている推しバンド・ナイトメアが活動を再開しまして、久しぶりにライブ行きたいなあ、めちゃ行きたいな、と思いながら、同時に色々思い出すこともあって頭を抱えたりしていました。このバンドの音楽は、私にとって、人生のそれなりに長い期間に渡ってずっとBGMで在り続けていました。…などと表現できるバンドがあること自体が、ものすごく幸福だとも思います。「シアン」とか、なんか、もう、よく分からないけどめちゃしみじみ聴いてたしな...今聴いてもなんか、なんだ、あれ？そこまでもう入れ込めないだろうと思ったら、意外とめちゃ好きだな...？

で、ふと思い出したのは社会人になってすぐのことで、お金が入るようになったのでライブとかよく行っていた頃なんですが、同時に意味わからないくらい激務で、しかも客がこちらを人間扱いしない世界で、その結果として同僚同士も人間扱いしないような職場でした。残業時間3桁とか、午前3時くらいまで仕事して始発で帰り、風呂入って着替えて9時に出社するとか、そんなことをしていたらまあ心身にガタが来て退場したんだけど。逃げるが勝ちだ。

そういう日々の中で一度、上司と先輩（どちらも男性）と3人で仕事帰りにカラオケ行ったことがありました。いやなんかもう、終電とか行った後に。一刻も早く寝たい状況で。意味わからない。

上司に「一青窈とか歌って癒してよ～」とか言われて、代わりにナイトメアの「DIRTY」歌ったんですけど、今思い返しても褒めて遣わす案件だ。まじで私偉い。ぶん殴ってもよかったのに（いやよくないけど）。単に純粋にそのとき歌いたかっただけですが、そのときの心境を反映しているチョイスではあったな...永遠に繰り返す絶望キネマ...。

なんか、あの時期はこの歌が本当に自分のBGMだと思っていた気がして、今思うとやばい人でした（歌詞的な意味で）。ネウロのOPだったので、V系とか興味ない人でも聞いたことがあるかもしれない。サビでがらっと変わる面白い曲だと思ったんですが、このあとこのパターンが何曲か出てきてどれも素敵だった。

ほかに色々幸せな思い出もあるのになぜこの話を思い出したかというと、今絶賛繁忙期で死にかけているからであり、そこからの流れで「あ、ナイトメア聴こう」みたいになったからでした。いつかライブの思い出とかしみじみ語りたい気もするけれど、なんとなくそういうのは自分ひとりのために仕舞っておきたい気持ちがあります。

ナイトメアは、聴けばライブのフリが自然に出るくらいには沁みついていて、こういう音楽が自分にあってよかったな、とふと思ったりしています。そしておこがましくもこっそり動画貼って終わる。