雑記:なにも書けないが、書くしかない;20191106



 二週間前から文章を書くのを辞めた。
 理由はひどく精神状態が悪くなるからだ。
 
 精神状態が悪くなるといっても色々あるわけだけど、今回の場合は、何も書けない自分にずっとイライラしている感じだった。それから、誰かに急かされているような気がしていつも落ち着かない感覚も。
 
 きっと自分が何者なのか、それを定義するのにものすごく焦っていたのだろう。何者かにならなければいけないとずっと思っていた。小説を書く事で、そしていつか誰かに認められる事で、俺はえらいひとになれる、だから書かなければいけないとずっと思っていた。それが、焦燥感を生んでいたのだろう。 
  
 どうすればいいのだろうか。色々考えてみたものの、いいアイデアは思い浮かず、最終的には文筆をシンプルに辞める事にした。
 
 小説やnoteなどの文筆作業にこれからしばらく一切関わらない事にしたのである。期限は未定(今これを書いているという事は、期間が二週間程度で済んだという事なのだが)。これから一切文筆業をしてはならない、そういう禁止令を自分に課した。文筆の事を、あるいは物語の想像をしてはいけない、考えてはいけない。少しでも書こうとはしてはいけない。
 
 そう考えると気分が楽になった。同時に一抹の不安も覚える、そんな事をしてさらに調子が悪くなったらどうすればいいのだろうか、もう手が付けられないところまで来てしまったら?
 
 文章を書くのを辞めてから少し精神状態が良くなってきた。その代わり脳から、なんというか文字を書く能力が失われてしまったみたいで、今は四苦八苦しながらタイピングしている。書きたい事がまとまらない。前は文章の塊が、段落がすぐに思い浮かんだのに今では栓が詰まったように出てこない。結局書きたい事が思い浮かんでこない。文章を書きたい、文章を書いてひとまとまりの大きなものにしたいと考えているのに、出てくるのはほんの小さな一切ればかりだ。
 
 今も前に書いたのを切り貼りして、この文章を作っている。前に比べるとさらにレベルの低いものになったし、そんな自分がますます嫌いになる。だが、これが今の自分なのだ。そう理解しない事には、前には進めない。
 
 今日はここまで。
 
 

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