大好評!カードゲームで学ぼう_探究学習塾ナミカゼ#9 (※#8→中止)
今回はカードを用いてSDGsを学ぶ回を実施しました!
実はこのプログラム、昨年度のナミカゼでも開催し「もう一度あのカードゲームをやりたい!」と年度末にリクエストされていた内容です。
満を持して、1年ぶりの開催です。SDGsの観点から経済の流れ・社会の流れをみんなで考えました!
地球の資源には、限りがある
私たち人間は、地球にある資源やエネルギーを利用してたくさんものを作り、それを使って生活しています。そして現代では、地球全部で1年に生み出すことができる資源の量より、人間が1年間で使う量の方が多くなる状態が続いている現状があります。このままの生活、このままの価値観では持続可能な社会を保つことは不可能です。
今回行ったカードゲームは、それぞれのプレイヤーが持っているカードに描かれたプロジェクトを達成させることがゴールです。プロジェクトの内容は、交通インフラの整備・教育の無償化・リサイクル事業の展開などSDGsの17の目標に関連したものになっています。
ですが、一人が達成するだけでは目標達成となりません。チーム全体を地球と見立て、全員の達成を目指すことで「経済」「環境」「社会」の均衡が良くなるという仕組みです。
声をあげよう
まずは自分のプロジェクトカードの達成を目指します。ただし、達成のためにはいくつかの制約があり、お金・時間・豊かな環境など、一定の基準をクリアしていなければなりません。
「お金くださーい!」「時間がない!誰かもっていますか?」など、それぞれが今必要なことを声にして呼びかけ合っていました。
中盤には、とあるナミカゼ生から「ヤバい!経済だけ発達して環境と社会が最悪になっている!」という声が。
途端に自分の持っているプロジェクトカードの達成に関係なく、環境と社会が良くなるように全体で協力し合う姿が見られました。
今回のゲームの達成度合いは、75%でした。ゲーム終了5分前に大きな変化が見られ、一気に達成度が上がっていきました。
ですが、ギリギリになってから大きなプロジェクトを動かそうと思っても、時間がありません。これはゲームに限らず、現実世界でも同様です。
限られた時間も意識しながら、持続可能な社会のために必要なことを考え、声をあげて動いていくことが必要です。
チェックアウトの感想を一部紹介します。
誰かが譲ってくれるだろうと言う思い込みで結局達成出来ませんでした。 社会に置き換えた時に、これはかなり深刻だと思います。
財産があれば、全て解決できると信じていたが、時間が無ければ元も子もないという事がよくわかった。
前半は自分のゴールを達成しつつ社会を良くしたいと思っていた。しかし、経済が活発だが、社会があまりにも悪く生活の水準が低くなっていた。それは現実世界でも幸福とは言えないので自身の目標達成を諦めて世界に貢献したら、清々しい気持ちでいっぱい
私と世界は繋がっている
自分が豊かだからといって、世界がそうとは限らない。一方が良くても別の側面では苦しんでいる人がいる。
カードゲームを通して、私と世界の繋がりを深く体感できたようです。
「視点・視野・視座」
これらを大切にしながら探究活動も進めてほしいと思います。
昨年度に続き、今回も大好評の回となりました!
今度は100%の達成を目指してチャレンジしたい!と、早速再度開催を期待されたナミカゼ回となりました。
(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 三浦亜美)