納得のいく解を見出していく@鹿折中学校#1
2021年7月に、校長先生と探究学習コーディネーター(以下、CDN)の発案で、課外活動で有志メンバーを集めて探究学習にチャレンジする非公式の部活であるマイプロジェクト部を立ち上げました。今年度は、新たにプロジェクト探究部(以下、プロ探部)と名を改め、規模を拡大し、全市の中学校で実施しています。
昨年度参加してくれたメンバーも参加し、鹿折中学校のプロ探部第1回を実施しました。
↓2021年度の鹿折中学校マイプロジェクト部の記事(一部)はこちら↓
導入「探究学習の意義」
新メンバーもいることから、改めて探究学習の意義をCDNからお話しました。短いグループ対話の時間を設け、「NZのトランスジェンダー選手が重量挙げ代表となり史上初の五輪出場を果たしたこと」についてのグループ対話を行いました。
男性・女性・トランスジェンダーの3グループに分ける、トランスジェンダー選手に条件(ハンディキャップ)を設定し出場を認めるなどといった多様な意見が出てきました。「スポーツ×ジェンダー」は、正解のないテーマの一つです。
多様性が謳われる社会のなかで、正解のない問いが身の回りには多く発生しています。1つの正解を決めつけるのではなく、人々と丁寧に対話をしながらその場その場で”納得のいく解”を見出していくことが重要であることが大切であることをCDNから伝えました。
チェックイン「喜怒哀楽」
今回は、参加いただいた先生方にも中学校時代を振り返っていただき、「喜怒哀楽」のワークを実施しました。先生からは、夏休みに友人達と歩いて遠方に小旅行をしていたところ、大雨で帰宅できずに宿に泊まった思い出を話していただきました。
それぞれのメンバーの喜怒哀楽を知ることで、人となりがみえてきます。
↓関連記事はこちら↓
問いに対して”フカボリ”と”ユサブリ”をしてみよう
チェックインの後は、身近な課題に対する”問い”出しと、その問いに対して、”フカボリ”と”ユサブリ”を行うワークを実施しました。
↓関連記事はこちら↓
身近な課題を、青のポストイットに書き出していきます。それを、ざっくりと分類しました。学校のコト、まちのコト、社会全体に関するコト(哲学的な問い、具体的な問い)の大きく4つのグループに分類しました。
昨年度、類似のワークを経験しているメンバーもいることから、分野を跨ぐ多くの問いが挙げられました。中学生にとっての身近な課題は、校則などはやはり大きなイシューのようです。他にも、気仙沼の地域性に関すること、自由や友達ってそもそもなにといった正解のない哲学的な問い、気候変動に関することが挙げられました。
問い(青)に対して、メッセージ(黄)と(更なる)問い(ピンク)を重ねていきます。成果物はこちら。
最後の感想では、楽しかった、CDNの皆さんと会えて嬉しい、もっと活動したい、といったCDN冥利に尽きるコメントをもらい、嬉しい限りです。
鹿折中学校の皆さん、今後ともどうぞよろしくお願いします!
(文・探究学習コーディネーター 渡邊国権)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?