
Google広告が目指しているもの「ゼロクリックサーチ」
今回は、Googleが目指しているGoogle検索のあるべき姿を基に、今どういうことが起きているのかをまとめます。
今回のキーワードは「ゼロクリックサーチ」です。
■ゼロクリックサーチとは?
「ゼロクリックサーチ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
私は今日まで知りませんでした。
言葉からすると、クリックせずに検索できるという意味のように予想がつきます。
実際の意味は、検索して、検索結果画面が表示されますが、そこで知りたい内容が分かり、記事やページに入らずに完結してしまうことを言います。
図でまとめます。
検索して検索結果画面に表示されたサイトに中に入って欲しい情報を得るのが一般的でした。
しかし、最近では検索して検索結果画面に表示された情報で、ユーザーが求めている内容が分かり完結できるという流れが多くなってきているそうです。
■どういう時にゼロクリックサーチが発生するのか
検索後、サイトの中まで入らなくても得られる情報とは、どういうものがあるでしょうか。
①検索結果画面に出るGoogleマップ
「あ、この前話してたお店あるじゃん!いこう!」と詳細まで開かずともお店の存在だけ知って店舗に足を運ぶ可能性があります。
②協調スニペット
検索した語句に応じてGoogleが最適な記事と判断した内容が検索上部に表示され、検索語句の部分が太文字で分かりやすく表示されます。
これも、この記事に入らなくてもなぜ青いのかは分かりますよね。
③電話番号
有名企業の電話問い合わせ先を検索すると、真っ先に出てきます。
④天気
⑤試合結果
■ユーザーにとってゼロクリックサーチは良いこと?
私は実際にスポーツのサッカー日本代表の試合結果を検索した際に、一目で試合結果と、次の試合相手が分かったのでとても使いやすさを感じました。
企業に電話したい時にすぐに電話番号が出てくるのも、企業のホームページ入って、企業概要のページいって、下にスクロールすると小さく電話番号が書いてる。という分かりづらい状況が少なくなるので、便利だと思います。
■なぜGoogleはこうした便利機能をついかしているのか
どうしてGoogleはこうして検索結果画面をいろいろと変えているのでしょうか。
それはただユーザーが使いやすい検索エンジンでありたいからです。
Web広告の枠を用意しているのも、検索して悩んでいるユーザーに解決方法として提示したいから、お金を払ってでも知ってもらいたい企業のページを上位に出しています。
■ゼロクリックサーチによるサイト運営者への影響
サイト運営者は、ユーザーが検索した際に、情報を求めてサイトに流入してくれることを望んでいます。
商品の購入に繋げるためにはサイトに流入してくれないとセールスがかけられません。
しかし、Googleは強調スニペットを表示することでユーザーの悩みをサイト内に入らずして解決してしまいます。
これに対して文句を言いたくなるサイト運営者は多いのではないでしょうか。
■ゼロクリックサーチへの対策
①ナレッジパネルで正しい情報が表示されるようにする
Googleマイビジネスの登録や、ウィキペディアを正しい情報にしておくことで、ユーザーが検索した際にあなたのお店、会社のナレッジパネルが出るかもしれません。
その時に正しい情報であれば問合せに繋がる可能性があります。
▼ナレッジパネルとは
検索結果の右に出てくる企業情報の部分です。
Amazonで検索すると、ウィキペディアから引用されていますね。
②強調スニペットを狙う
ユーザーの質問に対してより正確で分かりやすい説明のコンテンツであれば、強調スニペットへの表示が狙える可能性があります。
実は、現在の検索行動の約半分がゼロクリックサーチと言われています。
それが、今後7割近くにまで広がる可能性も考えられます。
ユーザーはGoogleが使いやすくなることに期待を、サイト運営者はより良質なコンテンツ作成を意識していきましょう。