俺のヒーローズジャーニーとは
(タイトルの頭に「俺の・・・」とついていますが、
今回もたまたまであり、毎回かしらを付けるとは限りません)
「昔声優を目指して、会社を辞めて再度上京してきた男が居た。
彼は、考えた。
貧乏嫌だ・・・・と。
そして、誘われるがままにネットワークビジネスに従事した。
しかし、その選択は悪手であった。
彼は、金と時間を無駄にし何の成果を出すこともできなかった。
それどころか、学生時代の仲間に負い目を感じる事になり、
バカにされても、言い返せないようになってしまった。
それは、彼は、父親にこういう教育を受けたからである
(出来ない奴が物言う資格がない、そういう奴はバカにされても仕様がない)
彼は思った、ああ、正に今の自分がそうだ、また繰り返している。
俺は本当に馬鹿だ、分際を弁えなかったからこんな目に合っているんだ。
バカにされて当然だ・・・・・・」
はい、これは自分のお話。
決して公開もしたくなかったし、こういうネットにも記事にもしたくなかった。
何故なら、自分の汚点だからである。汚点は隠さなければいけない、
汚点は弱みになるからである。弱みを見せたら、人間はかさにかかって
その人物をいたぶりにかかる。
ある武術研究家が言っていたが、人間は自分より弱い立場のものを
いたぶる邪悪な部分がある、これは生物の持つ本能的なものである・・・と。
自分の過去の経験からこれは真実だと思う。
(そのあと、武術の役割は、その生来悪の部分をいかに克服、あるいは
制するかにある・・・という文章が続いていた気がするが、ここは今回の話の主旨から逸れるのでスルーします)
自分の間抜けさなんか隠したい、隠さなければまたいじめられる。そんな繰り返しはもう嫌だ・・・とそう思っていた。
しかし、それは同時に、自分を語る言葉を失くすことでもあった。
自分がどういう過去で、そこから、どんなことを見出し、どんな未来を目指しているのか
そういう部分である。
前回書いた「俺の明日が見えない」というところは、きっと
自分を隠したい
自分の過去なんて知られたら、もっと馬鹿にされる、もっといたぶられる
こういう恐怖が大いに関係しているんだと思った。
でも、そろそろその恐怖と向かい合っていかないと
どうにもならないところまで来ている、事態が。
ならば、やることはシンプルだ。
抽象的な言い方が、「前に進むしかない」
「やられても、やられても立ち上がって、前に進むしかない」
そのためにも、自分の過去を、読者が読むに堪えうる限り
ライティングし、公開をする・・・というのも、一つの手段でもあるな。
となれば、前回書いた1年後のゴールは
「自分を語る言葉を探し、それを周りに伝えている」
かな。