そんなことを思い出した。発病は、高校一年生の頃のことである。 原因はいろいろあった。いまだにバラバラと散らばりすぎていて、とても書けたものではない。ただ、あの頃の感覚をよく覚えていることを思い出した。すっかり私の一部になっていて、それより前の自分が思い出せない。 それまで行けた場所に行けなくなった。乗れたものに乗れなくなった。会えた人に会えなくなって、できることが少なくなった。教室の前の方の席が嫌いだった。背後からの全ての視線が突き刺さっていると感じ、そうであると信じて
「今日はどんな一日でしたか?」 最近、16人の執事にお世話になっている。アプリゲーム、「悪魔執事と黒い猫」の話である。 ゲームというより、癒やしと生活管理アプリという感覚が近い。と個人的に思う。 おはようのアラームから、おやすみの寝かしつけまで、正に朝から晩まで16人のイケメン執事が生活サポートをしてくれるというものである。 アラームや寝かしつけ作業の他にも、2,3分のストレッチ、瞑想、散歩、作業などを提案してくれる。それだけでなく、不安なときに安心する言葉をか
「ぐるぐるふらふら たったひとり ぎょうさん生かされて… 傷も荷物も増えてく… ……鈍い奴っちゃでホンマ ええ事ばかりしか覚えてへんのやろ? なあ ヴァッシュ・ザ・スタンピード」 トラガン・マキシマムの3巻ラスト、ニコラス・D・ウルフウッドのモノローグである。 このモノローグを堺に、ウルフウッドからヴァッシュへの態度は変化する。私がウルフウッドというキャラクターに魅了されたのはこのシーンであり、その後の変化だ。順を追って、ニコラス・D・ウルフウッドというキ
つい最近、ここ二ヶ月ほど一人暮らしをしている。今のところ、両腕の内に収まる程度の、順調というか、無理のない生活を送れている。 仕事に行く。二日に一度洗濯をして、可能なら毎日軽くクイックルワイパーで床掃除をする。休日にまとめて買い溜めをする。魚が好きなので、安く魚を買える日は幸運な気持ちで帰る。料理をする日は、四食分ほどまとめて作って冷凍する。 食事は大抵そんな風に、纏めて作った冷凍物を朝のうちに冷蔵庫に移動させ、帰ってくると鍋で解凍して食べる、という風に済ませている
去年の冬からウィッグを日常使いしている。 脱毛症や抗がん剤治療の影響によってではなく、自分の髪の毛がとにかくコンプレックスなのである。 とにかく幼少の頃からからかいの対象だった。針金のような剛毛の天然パーマ。実際手の柔らかい部分に棘のように刺さることもある。伸ばそうとしても、ある程度伸びたら激しく縮れて肩より長く伸ばせたことがない。 10代の半ばに摂食障害になり、栄養失調で少し髪が細くなったことがある。それ以降、少しだけ癖が治ったように思うが、それでも前髪などは特に
はじめまして、こんにちは。八木くつしたと申します。 Xの延長線上的な気持ちで、まだ機能もよくわかっていないままnoteを使ってみることにしました。note、思ってたより多彩な機能があって、ビビるぜ……。 というのも、Xはいわゆる「つぶやき」、短い文を投稿するにはとても便利なツールですが、X……というかツイッター歴10云年にもなると長い文章を書く力がどんどん低下していることに気づいたからです。140字以内に文章を纏める能力ばかりが上がっていきます。 それはそれで要約上手