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「ブギーポップは笑わない」
僕が本を読むことに引き込まれた作品、それは間違いなく「ブギーポップは笑わない」だ。
当時、中学生であった僕にとって本といえば教科書であり、読書といえば国語の教科書か読書感想文の課題図書であった。
それらは授業の道具であったり、宿題のためのものであって、決して読んでいて面白いものではなかった。
そんな時に、本屋で何気なく取ったライトノベル。
それが「ブギーポップは笑わない」だった。
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そもそも、ライトノベルとは
ライトノベルの特徴は、読者の中心が10〜20代の若者をターゲットとされ、現実ではありえない事件や出来事を中心にストーリーが展開されることが多い。
文庫本サイズで小さく、持ち運びに便利で、価格も抑えめ。
ソフトカバーにはアニメ調のイラストが描かれており、漫画感覚で手に取りやすい見栄えとなっている。
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ライトノベルとの出会い
僕は球技全般のスポーツが嫌いだ。
理由は、多くの球技は“チームプレイ”を余儀なくされるから。
あと顧問の先生が無駄に高圧的だったから。
小学生の頃やっていたミニバスケットボールでの経験から、こんな捻くれた考えになってしまったのだが、今回はそのことは本題ではないので隅に置いておこう。
そんなわけで、中学生の僕は部活動に所属していなかった。
(いや、正確には所属していたのだが人間関係で揉めて退部したんだった)
家に帰ればテレビゲームで遊べるのだが、さすがに学校ではそれが出来ない。
学校で暇を潰せるものって何かないだろうか?
そんなときに出会ったのが、本屋で見つけたライトノベルだった。
本なら学校に持ち込んでも問題ないし、漫画ではないため教師からのお咎めもなしだ。
我ながら良いところに目をつけたものだ。
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ブギーポップとの出会い
当時のライトノベルの人気作品といえば
「フルメタル・パニック」
「マリア様がみてる」
そして「ブギーポップは笑わない」だろう
表紙だけみたら「フルメタル・パニック」や「マリア様がみてる」の方が圧倒的にイラストが可愛いのだけれど、僕が手に取ったのは「ブギーポップは笑わない」だった。
なぜ、それを手に取ったのかなんて今じゃ覚えていない。
当時(今から21年前)は、今ほどオタク文化に寛容ではなかった。
だから、「フルメタル・パニック」や「マリア様がみてる」みたいな可愛らしい女の子が表紙の本を学校で読む気になれなかったのかもしれない。
(勿論カバーはするんだけど、何読んでるの!ってカバーを外されるのが目に見えていたからね)
だから、「ブギーポップを笑わない」を手に取ったのは、偶然だったのかもしれないし、必然だったのかもしれない。
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世界観と構成に引き込まれる
ライトノベルというと、「剣と魔法の世界でモンスターと戦う!」「なんだか可愛い女の子が登場する」というイメージがあるかもしれない。
(むしろ、僕自身そんなイメージを持っている)
「ブギーポップは笑わない」は確かにモンスター(?)は登場するけど、可愛らしい女の子は登場しない。
(霧間凪が可愛いとか言われたら、身も蓋もありませんが...)
世界観も深陽学園という高校を舞台に展開する。
異世界に飛ばされたりはしない。
そんな世界観とキャラクターだから
「現実世界のどこかに、こんなことがあるのかもしれない」
という錯覚(妄想?)に浸っていた。
また、この作品は“それぞれの登場人物の視点”で物語が進行する。
最初の数ページは読んでいても、正直意味が分からない。
しかし、最後まで読むことで全ての物語が重なり、話の全体像を掴むことができるようになる。
こんな物語構成があることを知らなかった僕は、「ブギーポップは笑わない」の世界にどっぷりと引き込まれてしまった。
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2019年、テレビアニメ化
僕が「ブギーポップは笑わない」を手にとって20年後の今年、テレビアニメ化がされた。
30分番組のため、内容はだいぶ短縮され、ダイジェスト的な内容だったけれど、それでも十分に楽しめる内容だった。
アニメを見終わった後で、Kidleで原作である「ブギーポップを笑わない」を購入していました。
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当時は紙媒体で読んだ「ブギーポップを笑わない」を、今度は電子書籍として読み終えました。
やっぱり、面白い。
今回は、僕が読書が好きになったキッカケの作品について書いてみました。
もう完全なる自己満足記事。
(いつもですけど...)
さあ、次の話をダウンロードしないと。
(あ、新装版が出てるんだ! やっぱり紙媒体の方にしようかな。)
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