組織を劇団として考えてみる
あらゆる組織には、組織固有の文化があります。
その文化は『風土』や『カラー』と呼ばれることもありますが、要するに目に見えない共通イメージ。
その組織でしか使われない仕組みや用語のように、すぐにわかるモノもあれば、暗黙のルールのように、わかりづらいモノもあります。
「郷に入っては郷に従え」というのは、なんだかわからなくても、その場固有の文化にならえってことですね 😊
と、大上段に構えるとシビアな話になりますが、最近わたしは、それって『劇団ごとの特色』のようなものかな? と考えています。
つまり、劇団ごとに、やりたい演目や求められる振る舞いが違うということです。
ざっと挙げるだけでも『歌舞伎』『宝塚』『吉本新喜劇』『劇団四季』において、『求められる振る舞い』は違います。
それぞれの劇団のトップスターであっても、他の劇団でそのまま振る舞ったら変ですよね。
たとえば、間寛平さんが宝塚に出るイメージは(男女の違いは抜きにしても)チグハグです。
つまり、優劣や高低ということではなく、単純に「文化って違うなぁ」と。
わたしもやってしまったことがありますが、転職先で「以前の会社は、こうでした」と言っても、まぁ、通じません。
上記の例で言えば、宝塚で「吉本新喜劇では、こうやっています!」と主張しても、「あっ、そっ。じゃぁ、そっちに行けば」となりますよね。
裏返して言えば、ある組織になじめなくても、自分の資質や能力を卑下し過ぎる必要はないってこと。
コメディにはコメディの、シリアスドラマにはシリアスドラマの良さがあります。
そして、どうしても組織になじめなければ、一人芝居やスタンダップ・コメディという道もあります。
大切なのは、自分の人生というステージで、自分にきちんとスポットライトを当てる(=当ててもらう)ことではないでしょうか 😊