AI時代の死生観
ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、中国に『AIを使って死者を再現する』サービスが登場したようです。
倫理的な背徳感から著名人の肖像権侵害まで、さまざまな問題が考えられますが、技術的に可能なことを止めるのは難しいですよね。
つまり、このサービスは『使いたい人は使う』という形で浸透していくと思います。
最愛の人を亡くして打ちひしがれている人に対して、「死の痛みを乗り越えてこそ、人は強くなれる」と言える人は、そうそういないですし。
なお、このサービスは『死んだ当人』のものではありません。
あくまでも、生きている人にとって意味があるものです。
上の記事でも、「本当に死を迎えるのは、その人のことを覚えている最後のひとりがこの世を去ったとき」という発言が出てきますが、バーチャル世界は『記憶』と相性がいいのだと思います。
すっかりブームが幕引きになった(けれど、やがて定着していくであろう)メタバースにも、その特徴は見られます。
それぞれの人が、それぞれの嗜好や価値観を選択していく時代。
『死』に対する考え方も、千差万別になっていくことでしょう。
そろっていることは美しく、違っていることはおもしろい
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