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人間以外のモノを人間と考える表現

『アントロポモルフィズム』という言葉があります。
あまりに日常からかけ離れていて「何のこっちゃ?」という感じでしょうが、ざっくり言うと「人間以外の存在、特に動物や物、自然現象などに人間の特性や感情、意図などを割り当てること」です。

ミッキーマウスやくまのプーさんを思い浮かべてもらえばいいのですが、動物などに人間的な思考や行動をさせる表現方法。
用語としては難解ですが、やっていることはグッと身近な感じです。


ところで、わたしはAIに対しても、アントロポモルフィズムが起きていると感じます。
というのも、機械には機械的な思考法があり、人間のように考えるわけではないからです。

しかし、AIに仕事を取られるとか、人間の存在がおびやかされるなんて言い方をしますよね?
それって、機械に人間的な言動を重ねている現象。
ネズミが服を着て踊ったりすることがないように、機械には機械特有の振る舞いがあります。


ちなみに、わたしがその言葉を初めて知ったのは40年ほど前。
学生時代に高山宏さんの書籍に登場したのですが、詳しい解説はなく……
ChatGPTどころか、インターネットもない時代ですし、広辞苑にも『現代用語の基礎知識』にも載っていません。
どうやってたどりついたのか記憶がないのですが、ともかく、そんなこんなが『知の探索』でした。

なお、あらためてChatGPTに聞いたら、以下のような回答が返ってきました。
すごい時代だなぁ、と思います 😊



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