31/その戦いは本物でしょうか?
<2,693文字>
【記事のポイント】「フィクションの戦争映像ではスリルを楽しみ、ノンフィクションの戦争映像には涙を流さなければならない」という縛りには、いささか無理があります。
第3章/10. 現実の戦争と架空の戦争
フィクションの戦闘的な映像が視聴者に与える影響は、結局のところ定かではありません。
「人が死ぬ映像に慣らされることで感覚が鈍化する」と主張する人もいれば、「潜在的な戦闘欲求の安全弁になる」として、これを積極的に肯定する人もいます。
性的なコンテンツについても、ほぼ同じことが指摘されます。
どちらの説にもそれらしい統計が添付されますし、影響自体は確かに存在しているのだと思います。
ただし、「どのような影響があるか」については、微細な要素がからみ過ぎるため、判断がつきかねます。
ここから先は
2,361字
現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。
文化史的セルフイメージ・アップ
10,000円
マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人…
1975年には、時間意識の大きな断層があります。
そのことをテレビマンガをテーマにひもときます。
モダンの5つの仮面/日本人が歩いてきた道
3,000円
日本人の意識が、なぜ1970年代に大きく変わったのか? それは、ビデオの登場によって映像の視聴体験がまったく別の形になったからです。 ビデ…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?