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古いものを新しい発想で生かす
定期的に『ものづくり太郎』さんの動画をチェックしているのですが、今回の内容がとってもおもしろかったので、ご紹介します。
動画の中には専門用語もとびかいますが、簡単に言うと「最新の半導体ではなく、旧来の半導体に対して、画期的なつくり方を考えました」という会社さんのお話です ▼▼▼
ニュースになるのはおおむね最先端の半導体に関してで、『レガシー/旧式』と呼ばれる半導体が話題になることはほとんどありません。
しかし、いくら最新のiPhoneが最新の半導体を使っても、世の中の多くのマシンはレガシー半導体で動いています。
つまり、最終的な仕上げが超創作料理でも、原材料は肉や魚ってことですね。
適切なたとえじゃないかもしれませんが 😊
つまり、レガシー半導体にはレガシー半導体で大きな需要があり、そこに革新的なアプローチをしているのが、今回の動画で取り上げられているSFMCさんです。
これまたざっと要約すると、最先端の半導体は特定の製品に特化されてつくられます。
それが可能なのは、一気に大量の製品を製造するからで、iPhoneは象徴的な例だと言えるでしょう。
一方、レガシー半導体はロットが限られているので、特定の製品に特化した形ではつくれません。
どうしても、「アレにも使える、コレにも使える」という汎用的な設計にせざるを得なくなり、結果として、そこには大きな無駄が生じています。
みんなにあわせている無難なものだから、誰にとってもドンピシャではないんですね。
20人で、和食か中華かフレンチどれかのフルコースを食べにいくことになったのに、意見があわずにカレーに落ち着くみたいな感じです 😊
そこでSFMC(の古澤)さんが考えられたのが、基盤/ざぶとんの部分だけを汎用的につくっておき、回路の配線工程を製品に特化させるという仕組み。
つまり、セミオーダー・スーツみたいな感じです。
それによって、設計開発が5分の1〜10分の1に。
開発にかかる時間が8分の1に。
最小生産に必要量は、なんと25分の1になります。
しかも、余計な処理をしないので、使用時の効率も上がり、エネルギー消費もグッと抑えられると、いいことづくめ 😊
くわしいことは動画をご覧いただくとして、ひとまず「レガシー半導体の分野で、なんかおもしろいことが起きてるぞ」というワクワク感を、共有できれば幸いです ❣️
もう1回、リンクを貼っておきますね。