『竜馬がゆく』の功罪
坂本龍馬は、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』の影響から、一定の年齢層で驚くほど神格化されています。
ソフトバンクの孫さんなども、そうですね。
一方、西鋭夫さんを先鋒に、『龍馬=武器商人』説もよく目にするようになりました。
そちらはそちらで、間違った歴史に対する憤怒に燃えています。
諸説ありますし、自分の目で見たわけではないので断定的には言いにくいのですが、このあたりの記述が冷静なところではないでしょうか ▼▼▼
そもそも司馬さんの小説は『竜馬』であって『龍馬』ではないんですよね。
つまり、フィクションであることがタイトルにも明らか。
Wikipediaでも、1行目に
と書いてあります。
要するに、問題なのは、『フィクションを事実(=歴史)だと思っている人がいる』点。
フィクションをフィクションとして捉えた上であれば、「あの小説の主人公のようになりたい」と言っても、別におかしくはありません。
さらに言えば、敗戦によって自信を失くした日本人に、司馬遼太郎さんが『今一度自信を与えた』功績は大きいと思います。
そのあたりについては、この記事が中道的です。
いずれにせよ、糸井重里さんのスタンスがいいなぁ、と思います 😊