人間固有の部位 45/45
この記事からの流れです ▼▼▼
2日書いて1日別記事というテンポで続けてきたので、最後の1回をどうしようか迷ったのですが、3連休の最後ということもあり、続けて書くことにしました。
最後に取り上げるのは、下側頭回。
このあたりです ▼▼▼
顔などの物体認識や色や形といった、視覚の高次処理を行うところ。
数字や単語の認識 にも関与している可能性がありますが、『暗黒大陸的な側頭頭』は詳しいことがわかっておらず、この部位に関してもあまり情報がありません。
最終回なのに・・・(涙)
不明なことの多い理由の1つは、側頭葉が特有霊長類に特有だからです。
中でも下側頭回に関しては、ヒトのそれはとびきり複雑。
つまり、人間固有の部位であるため、他の種族を使った研究実験や比較分析ができないわけです。
暗黒の中の暗黒という感じですね 😊
なお、この部位が損傷すると『相貌失認/顔が識別できなくなること』『意味性認知症』『脳性色盲』などの症状が出るそうです。
健康であることの有り難さを、あらためて感じます。
さて、ひとまずAAL(Automated Anatomical Labeling of Activations/自動解剖学的ラベリング)による45分類について、ひと通り解説してみました。
わたし自身がいまだ脳の専門家ではないため、ずいぶん浅い記述しかできませんでしたが、おつきあいいただいたみなさんに、あらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました!
今回の取り組みは、MRI画像の解析による新サービスの助走でもあり、今後はそのサービスに関する情報発信もしていくつもりです。
引き続き伴走いただければ幸い。
脳の構造は万人共通ですが、どこをどんな風に使っているかは、実は千差万別です。
だからこそ・・・
そろっていることは美しく、違っていることはおもしろい 😊
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