人間関係の枝分かれ
心理学のアルフレッド・アドラーは、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と喝破しました。
賛同される方の多い指摘だと思いますが、さらに言えば、そうした悩みの雛形は『家族』にあるのではないでしょうか。
もっと言えば、親子関係ですね。
もちろん、幼くして両親と離別された方もいるでしょうし、逆に、ほとんど軋轢のない良好な親子関係を持たれている方もいます。
その意味では、アドラーの指摘よりも分母は少なくなるはずです。
そして、ここから先はさらに限定的な話になりますが、親子は比較的同性でもめがちだと思います。
息子なら父親、娘なら母親という感じですね。
で、本日の(わたしなりの)考察は、ここからです。
たとえば、息子が父親に対して競争心や嫌悪感を持ち、母親が間に入ってくれた場合に『父親との闘争』に重きを置くか、『母親との共感』に重きを置くかで性格的な表れは変わるんじゃないだろうか? と。
前者の場合、「嫌がっている父親に似てしまう」というパラドックスに陥りがちです。
反面教師って、基準にしていることに変わりはないので。
一方、後者の場合は、父親とは違った性質を身につけられつつ、「いつまでも敵対心が消えない」という副作用が出たりします。
つまり、どういう経路を通るにしても山あり谷ありなので、「どれかが正解」という話ではありません。
また、どう昇華できるかも、人それぞれ。
わたしの場合、間に入ってくれていた母が7年ほど前に亡くなり、父とのやりとりが(あらためて)難しくなってしまいました。
「いくつになっても、人間関係の悩みはあるなぁ」と思う昨今です 😊