在庫マンが教える、コミュ障オタクが音楽での同人活動を始めるには
どうもケーすり(@K_sr)です。自分はstruck threeという弱小音楽サークルを主宰していて、今までにCDを5枚作成して頒布したことがあります。
この前は博麗神社例大祭に出展して、初のベストアルバムを出したんですけど、無事爆死して在庫をたっぷりと抱えてしまいました。
今回はそんな自分が、DTMで曲は作ったことあるけど即売会でCDを頒布したことが無い人に向けて初めてのCD作成ノウハウをここに公開しておこうと思います。CDを作るとなると必然的にDTMのモチベも上がるので、是非ともイベント出展して欲しいなと思い、この記事を書いています。
その前に一つ宣伝させてください。上に書いた通り今爆死して在庫を抱えて困っているので、ぜひBOOTHの僕のページからベストアルバムをチェックして、助けてください。せっかく張り切って完パケで作ったのによぉ・・・。
1. 曲を作る
初めに、曲数を用意しましょう。無名の初参加なら、最低でも3~5曲くらいは用意しておかないと、周りと見劣りしちゃうのでそのくらい作ってから参加するのがよいかと思います。(YouTubeとかで数字を持っているなら気にしなくてもいいですが)
2. 参加するイベントを選ぶ
曲ができた(できる見込みがたった)なら、CDを頒布したいイベントを選んでそこを目指してCDを作っていくことになります。
でも、最初に参加するイベントはあまり悩まなくてもいいかと思います。
東方アレンジなら東方オンリーイベントがオススメです。ボカロとかだとオンリーがいいかは自分は出たこと無いのでなんとも言えないです。
サークル参加だと買い物も早く動けるので、コミケとかに出展できれば、一般参加よりも随分と楽にいろいろ買い物できるので、そうしたメリットも考慮してみてください。
3. ジャケットイラストを用意する
サークル参加するには、サークルカットを作る必要があります。文字だけでもなんとかなりますが、その時までにイラストは用意できた方が吉です。
だいたいイベントの半年前~3か月前くらいにはサークル参加の手続きは締め切られるので、それまでには用意したいところです。が、ここはコミュ障オタクには何気にハードルの高いポイントです。絵を依頼できる知り合いがいたり、自分で描けるなら問題ないですが、そうでなければ誰かに頼む必要があります。
今どきはSkebなどで依頼出来たり、AIイラストを出力したりで、安価に済ませられることもあるかもしれません。(絵師を買いたたくような依頼はしないようにしましょう。AI出力を用いる時は規約・モラルを守りましょう。)
用意出来れば、サークルカットを作成しましょう。イベントごとにテンプレートがあるので、それをGIMPとかフリーソフトで編集すればいいと思います。
ちなみに自分の初参加(東方紅楼夢)時のサークルカットはこれ。絵はたまたま頼める知り合いがいたので依頼しました。
4. CDを作る
サークル参加申し込みを済ませ、曲とイラストが用意出来たら、CDの製作にとりかかれます。同人CDの製作でイメージされるのは、どこかの業者に依頼して作ってもらうやりかただと思いますが、業者に頼む場合、小ロットで50部~でしかも小ロットだと割高になって赤字を埋めるには1部1000円とかになってしまいますが、自分の経験を言うと、無名弱小サークルは1部1000円では売れません。(爆死しました)
なので、初めての方へのオススメは手作りです。買ってくれる見込みのある知り合いが複数人いるとかじゃない限り、用意する部数は20部にしましょう。慣れてきたらCDコピーなどを利用していくとよいかと思います。
1部500円で5~10トラックくらいあると見栄えがよくなりますね。
用意する空CDはこういうやつ。ポイントは、ケース入り、レーベル面印刷可能です。
あとはこれ。ポイントは、片面光沢紙(見栄えが全然違うので)
プリンターを持っていない人はこの時がチャンス。レーベル面印刷に対応したモデルを手に入れましょう。(15000円くらいで買えます、別途インク代がかさみますが。。。)
あとはせこせこと作っていくだけです。自分の場合、ラベル屋さんとPrint CDで作りました。ジャケット裏なんかは好みが出そうですが、自分が初めて作ったのはこんな感じ。パワポ製。
注意点としては発行日は書いておきましょう。サンプル提出時に運営に指摘される可能性があります。
後は試し刷り→印刷。ここはソフトやプリンターによってまちまちなので、自分が言えることは少ないですが、プリンターの設定は毎回確認する意識はつけておくとよいかと思います。ミスると萎えます。特に表ジャケットは必ず光沢紙側に印刷するように!!多少印刷の出来が悪いのは運営のサンプルに回したり、知人に渡すように回せばOK!
印刷が終わったら、必ず乾かす時間を置きましょう。自分はベッドや机に並べてます。特にレーベル面印刷の場合、印刷可能部の内側にインクが付いていることが多いので乾かしてふき取ってからCDを閉じるようにしないと、ジャケット裏が汚れます。
CDを焼くのは、印刷が終わってからでもOK(先でもOK)。焼くのは1枚1枚PCに入れながらDAWで書き込みしていくだけかと思いますので、曲が作れるDTMerなら困ることはないでしょう。
CDが完成したら、数枚をピックアップして読み込みテストをしましょう。その際、iTunesで読み込んでCD情報を入れておくと、買ってくれた人がCD情報を手入力しなくてよくなるのでよいかと思います。
自分が初参加の時の手作りCDはこんな感じ・・・
5. CDを持ってサークル参加する
CDが出来たらあとはイベントに持っていって頒布するだけです。
見本誌の提出が義務付けられているので、忘れずに持っていきましょう。
他に準備するのはこんな感じ・・・
ポイントは敷物、お品書き、値札、CD見せる用の置台、試聴用端末(スマホ可)、コインケース、札入れ(お金関係は目立たないところに!)でしょうか。試聴は何かしらでできるように用意しておいた方がいいです。あとはペンとかガムテープとか持って行っておいたほうがいいです。あと500円頒布だとある程度おつりを用意しておくのが吉です。300円だとなおさら。
水分と食料もお忘れなく・・・。
まあこういうのは自分はセンスが無いので他の人の記事を探してみてくださいね。
イベントが始まったら隣のスペースばっかり売れていくのを眺める時間がほとんどだと思いますが、初めてなんてそんなものなので、気負わずにいればいいと思います。落ち込むよりは、数少ない購入者に感謝を伝えましょう。
調子よく売れて完売になった時は、次にまた数部増刷して持っていけばいいです。手作りなのでその辺融通利きますので。
これであなたも立派な音楽サークルの仲間入りです。この後買ってくれる人が増えるか、僕みたいに張り切って完パケプレスして爆死の道をたどるかは皆さんの実力と運です。ここまで見てくださってありがとうございました、最後に僕のベストアルバムのXFDを貼らせてください。