お年寄りの「LGBTばかりになると日本が滅ぶ」発言を叩いてる場合ではない

政治家の爺さんの「LGBTばかりになると日本が滅ぶ」発言を叩くのは簡単ですが、私は反対です。

個人が怒るのはわかる。

ですが、社会を変えようとしている啓蒙団体や活動団体や論者が叩いててどおする。正義のお面かぶってんじゃないよ。

「LGBTQばかりになったら國が滅ぶ」。悪意があったら、そんな下手くそな発言はしない。マイノリティの弱みにつけ込んでボロボロになるまで追い詰める悪意のある人たちと比べたら、あんなのはただの無知。このご時世ならナイス大ボケでしょ。

マイノリティを搾取したり、意図的に嫌がらせしたり、追い詰めて楽しむ人たちもいる。それは暴力。

暴力には怒りを。無知には教育を。ボケにはツッコミを。

自爆レベルの大ボケ発言を叩くのは、じつに簡単。正義のお面をかぶる大チャンス!

落ちてる鬼の首を拾ってポーズとってんじゃねーよ。


間違いに気づかせることには意味があるけど、みんな分かってる間違いを叩いててもだめなんだよな。

政治家の間違った言葉を封じる「間違がったことを言ってはいけない」という考えはやめた方がいい。封じるのではなく、反論でしょう。

その場にいた政治家たちが反論、対話、意見という仕事をしなかったことは非難したほうがいいでしょ。

「レベル低いから叩く」ってのもレベル低い。

あの爺さんの発言は、数年前に街頭インタビューで一般市民が言ってたことと同じよ。みんなもやってた間違い。



啓蒙団体も怒りの声明じゃなくて、研修を勧めるとか提案した方がいい。

啓蒙団体なら、爺さんを変えてみせてよ。

改心した事例に、そしてメッセンジャーになってもらえばいいのに。

かつて差別していた人のメッセージはひびくぞ。

啓蒙のプロにとっては大チャンス。

でも、そうはならなかった。叩かれたから謝った。に、なってしまった。本当にわかったなら、メッセンジャーになるはず。しかし、ただの悪者になってしまった。

「それを聞いて傷つく子供たちがいることを考えて欲しいですね」と言うのと、考えてもらうのは全く違う。