「そんなふうに考えるのはよしなさい」は疑似支援
「私は価値のない人間だ」と無意識に思っているのは恐ろしいこと。
でも、「私なんて価値のない人間だ」と人が口に出して言ったとき、
それを「そんなふうに考えるのはよしなさい」と正すのは恐ろしいことかもしれない。
それは無意識に隠れていたものをせっかく出したところかもしれない。
言ってみてから決めたいのかもしれない。
そのセリフは「価値のない自分」をゆるす、深い自己肯定なのかもしれない。
「そんなふうに考えるのはよしなさい」
それはあんたが決めることじゃない。
人を正して助けてやろうというアドバイスが人の心の解放の芽を摘んでしまう。
「どうせ」「なんて」は気持ちがのっている。
「どうせ私なんて価値のない人間だ」という言葉には、悲しみが表れている。
あなたを信頼して悲しみを見せた。
「では、そんなときどう言えばいいのですか?」
その答えはあるのだけど、それを暗記したらもっとダメになるよ。