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2章後半大サイクルについての解説

割引あり

けテぶれチャンネルプレミアムということで、今日は二章後半、大サイクルについてのお話をしていきます。前回は詳細サイクルでしたが、今回は74ページ、75ページからの大サイクルの解説です。手元に青い本がある方はご覧になりながら見てください。

大サイクルについて

まず大サイクルは、大計画、大テスト、大分析の三つで構成されています。前回の放送で、この区分が自己調整学習と少しずれている部分があり、そのずれこそがけテぶれサイクルの特徴であるということをお伝えしました。

大計画では、テストの結果を踏まえて学習計画を立てます。小サイクルの計画は「今日何をしようかな」という一日分の計画だったのに対して、大サイクルはスパンが長くなります。三日分とか一週間分とか一ヶ月分など、より大きな計画を立てることが特徴になります。

大テストは学校で受けるテストのことを指します。これは漢字の小テストや単元末テスト、あるいは一学期末の漢字大テストなど、みんなで一律に学校で用意されて受けるテストのことを大テストと呼んでいます。これを確実に設定することが大事で、教師は実施する日をできるだけ早く知らせる必要があります。

大分析はテストの結果と自分の学習方法を関連付けて、今の自分の学習方法を改善するために考えます。ルーブリックで自分の学習方法を自己評価することなども含まれます。けテぶれの文脈で言うと、この大分析が学校で一番賢くなる時間だということを強調しています。子どもたちにとって、テストの結果が出るタイミングなので、かなり思考が深まる流れになり、このタイミングは絶対に逃したくないものです。

これは取れたての魚の例えで説明できます。取れたての魚をそのまま食べるのが一番美味しいように、テストの点数が出た瞬間に考えることで、そこに含まれる学びの栄養を全て吸収することができるのです。例えば魚を市場で仕入れて、スーパーに並んで、といった具合に鮮度が落ちていくのと同じです。テストの点が出た瞬間に考えることで、そこに含まれる栄養を全て吸収できるということです。

大テストで行う採点は全員で一斉に行いますが、これは教師が丸をつけることになります。子供たちのテスト答案を魚だとすれば、教師の採点は血抜きをして三枚におろすような下処理のようなものです。生きた魚をそのまま放置すると鮮度が落ちてしまうように、教師の方で素早く丸付けをして、できるだけ早く素早く採点を済ませる必要があります。そうすることで、その素材として子どもたちに提供でき、子どもたちはその採点された答案を元に、さらに詳しく切り分けて、お刺身にしたり天ぷらにしたり、つまり様々な形で分析していくことができるのです。

つまり大サイクルで最も重要なのは、大テスト、大分析のタイミングを揃えて、大分析まで確実に接続することです。ここを熱く、しっかりと保っておきたいところです。ここでしっかりとエネルギーを注入し、学習という機械のチューニングを行うことで、小サイクルがまた楽しいものになっていきます。

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