不合理な行動を何故とってしまうのかドラクエで考えてみた
ドラクエはリスクのある行動や謎解きをしていくことでストーリーを進めることができるのですが、謎が解けない場合や敵に負けるリスクをいかに最小にしようか?と考えた時に本来のゲーム要素を打ち消してしまうような「攻略情報」に手を出してしまう。
これはコツコツと進める足し算が本来の姿と分かっていても、自己欲求を満たすために不合理な行動を取るという意味。
ただ、不合理ではあるが満足度は高く人の気持ちを高めてくれるのは否めない。
人は答えをすぐに求める。それは悪いことでは無いがその分野での成長は難しい。その答えを知った所で本質的な考え方にたどり着かなければ、理解にいたったつもりでしかないからだ。
心の底からゲームを楽しもうとしているわけでは無くエゴのためにゲームをしている感覚に近いのかな、と感じている。
真のゲーマーになるためには
人に答えを与える人のほとんどは検証・失敗を幾度となく繰り返していく足し算タイプで、その答えの軸が多少ずれたからといって慌てることなく考え直して答えにたどり着く方法を知っている。
一方、掛け算の場合には軸がずれた事は認識しているが、次行動は前と同じで「答え」をネットで探すだけである。自分で考えたり、答えに到達するまでのプロセスを省きたがる。はたまたこの探す行為を本質として捉えていることも多い。
ドラクエの攻略情報をネットで検索する行為だ。
ドラクエ6の話で言えば序盤で最難関のボスと呼ばれるムドー戦。多くのユーザーがここまでゴリ押しをしてきたが、ここから「ガンガンいこうぜ」が通用しなくなるのを痛感しただろう。
今までは必要とされてこなかったザオラル(確立で生き返る魔法)やスクルト(全体の防御力を上げる魔法)を覚えていくことと、ボスに至るまでに手に入る「ほのおのつめ」の特性に気がつけば、程よい緊張感でムドーを倒せる。
なぜコツコツやることを放棄するのか?
攻略情報が大好きな私からしてみれば攻略を見ることも含めてドラクエ6であって、そこになんの違和感も感じないから。というのが1つの結論。
攻略を見ても倒せない場合もあるというシナリオがあるから。というのもこの結論に大きく影響している。
かけ算で一気に答えにたどり着かないと仕事ができない、マニュアルを作ることができないという人はコツコツやった経験が浅いか無いかかもしれない。
大切なのはその次の戦闘
ムドー戦で得た「補助魔法」が大切という大きな教訓を得た人は、その先のキラーマジンガやデュランなどの敵にも苦戦はするだろうが、ボスに至るまでにレベルアップをしたり、アイテムの特殊効果をザコモブで試してみたり下準備をしっかりすると思う。
さらにいえば1戦目は全滅覚悟で様子見、1戦目の情報を元に戦略を立てて臨む。
仕事でも同じで得た知識を次に活かしていく事が大切。でないと毎回同じミスをしたりしてしまう。
コツコツ進めて、得た学びを次に活かす活動を常にとっていくことで人は成長したといえるんだなとドラクエに教えてもらった気がします。特に6。
常に攻略本を片手に仕事しているとなかなか成長はできないなとも言える。いつかハンターハンターのビスケみたいな師匠は現れ・・・無いから。
不合理について学びたい人は『予想どおりに不合理』を読んでみるといいです。Go Ando さんのこの記事で知りました。面白いです。
※関係無いけどnoteのエディタ書きやすくなってる!