仕事に対して愛着は足かせとなる。感情のコントロールが大切だと気がついた時の話
これは1つのプロジェクトが急な終焉を向かえると同時に、別のプロジェクトが降り掛かってきた時の話で、私本人が現場で得た経験を元しています。
急な終焉を会社の方針として突きつけられると人はすぐには捨てる事ができずに、だらだらと隠れてその仕事を続けていたり、「◯◯なので終わらせる事ができません!」「◯◯に関わっていた人に終了なんて言えません」など感情を露わにして反発意見を唱えます。
これは決して間違ってはいませんが、決定した項目が覆る可能性は低いですし、それに費やす労力も惜しい。さらには仕事にはお金が掛かっている。
それをいかに伝えていけばよいか、という戦略を練っていたが時のメモを基にして書いています。
売上の出ない仕事をやり続ける危険度と依存度を知ってもらう
まずおこなった説明は、経営陣と現場スタッフの視点の違いを伝えました。もちろん一部のスタッフはその違いを理解してはいましたが、思わず文句を口走ってしまったり、上司に対して反発していたためです。
経営陣はより利益の高い業務や会社にプラスになる活動を優先的におこなうようにスタッフに依頼をします。
しかし、現場はそれを素直に受け入れません。それは仕事への「愛着」が生まれているからと、新しい仕事を覚えなくてはいけないという気持ちからきている事が多いです。
ただ、愛着だけで進めてしまうと売上が続かない状況が続いてしまい、サイトどころか会社本体にもダメージがいってしまいかねません。
プロジェクトの停止は損益だけを考えた決断では無く、会社の存続をするための英断であるということを伝えました。
同時にルーティーンワークへの依存度が向上心を無くしてしまう危険性があるとも伝えています。仕事を増やされたくない、面倒なので変化を拒絶するという考え方に陥ってしまい、どの仕事をしても一定成果以上の売上を出せなくなってしまいます。
今の仕事を「捨てろ」この言葉に隠された意味
考え方の問題になってきますが、プロジェクトを止める=サイトを「捨てろ」と言われていると感じるのが普通だと思いますし、実際そうだと思います。
しかし先程の会社へのリスクを考えたうえでの話であれば、少し捉え方を変えることはできます。失敗確率が高いと言われる投資をする人は少ないですし、リスクが高いとすぐに分かります。
しかし、会社のストップに抵抗する姿は、失敗する投資を自分ですすんで行っているのと同じで、一時の感情で……などで済まされることではありません。
捨てろという本当の意味は、次のステップへいくためにの感情のコントロールのことを指していて、マイナスでは無くプラスとして考えて、本来ストップになったサイトの存続に力を入れるのでは無く、新しいサイトにその熱量を早く注いで欲しいという意味が込められていると感じています。
都合のいい解釈かもしれませんが、感情のコントロールをするのはとても重要なことです。
感情のコントロールをするのが上司の姿
従業員だけで無く、愛着に振り回されて利益を出せずに消えていく経営者も沢山います。ただ長く従事しているだけの愛着よりも、会社の存続を優先すべきであって、それをきちんと伝えれる上司、リーダーであるべきだなと思って、スタッフ全員にこの話をしました。
100%の理解をしてもらえたかは分かりませんが、それ以上の会社への反発もなくなりましたし、新しい仕事への熱量も前の仕事と遜色なく働いてくれています。
仕事への愛着は時として足かせになり、感情のコントロールが必要になるということを今のスタッフが次の世代に繋いでいってくれるといいなと感じています。
上手にまとめることが出来なかったですが、多分会社のスタッフには伝わってます。
いつもありがとうございます。