保守的なマインドセットから抜け出す
「自分は保守的だ」と考える人はどのくらいいるのでしょう。
私は元来、保守的な思考の持ち主です。
新しいことには尻込みし、変化に鈍感です。
ただこの思考のままでは、このVUCAの時代、現状維持どころか徐々に取り残されていきます。
と、頭では分かっていてもなかなか「自分は革新的です!」と言えるほどには考え方が変わっていない危機感を持っていました。
そこで今回は、自分自身の“保守的な思考”の背景を探ってみたいと思います。
まずは、”保守的“に関連しそうな言葉から、その解決法を考えてみます。
[前例踏襲、現状維持、無難、…]
①前例踏襲
ルーチン化することで、物事を効率的に進めることはできます。また、以前の事例を参考にすること自体は、問題ではありません。
ところが、無自覚に「前やってたように〜」と考えてしまうと、「本当にこの考え方で最適なのか?」と気づく力が失われていきます。
下の記事では、定期的な“アンラーン”が勧められています。
確かにアンラーンは必要です。さらに私自身のことでいうと、その時々の思考の癖自体を見直すことも必要だと感じます。
②現状維持
前例踏襲と近い意味を持ちますが、ここでは”現状維持バイアス“という視点から考えてみます。
現状維持バイアスとは、変化しないほうがよいと盲目的に判断してしまうことをいいます。
客観的なデータなどをもとに、変化すべきか現状を維持すべきかを判断できればよいのですが、得てして“変わることによる損失”を気にしがちです。
上の記事の対策の中では、「少しずつ変える」ということが使えそうです。いつの間にか変化した状態を当たり前の状態にすることで、逆にそれを失わない努力ができるというものです。
③無難
いくつかの選択肢がある中で、無難なものを選んでいることも保守的な思考の現れといえそうです。
もちろん、選んだものが本当にいいものだと考えて選んでいるのならばよいのですが、「いつもこれだから」という視点で考えてしまいがちです。
こう考えていくと、保守的な思考から抜け出すには、常に自分の選択を疑い続けることが必要なのだと気づきます。
まずは、自分の思考の癖を疑うことから始めたいと思います。